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センサー機器のラトックとIoTゲートウェイのぷらっとホームが協業、ラトックのセンサーにゲートウェイが対応へ

2017/02/14
(火)
SmartGridニューズレター編集部

ラトックシステムとぷらっとホームは、両社が販売しているIoT関連機器を互いに連携させることで協業を始めた。

ラトックシステムとぷらっとホームは2017年2月13日、両社が販売しているIoT関連機器を互いに連携させることで協業を始めた。ラトックシステムズは、ぷらっとホームがIoT機器ベンダーを対象とした提携プログラム「IoTセンサー・デバイスパートナープログラム」に加入し、ぷらっとホームは同社が開発販売している小型Linuxサーバー「OpenBlocks IoTファミリー」をラトックシステムズのIoTセンサー機器に対応させる。

OpenBlocks IoTファミリーが今回対応するのは、ラトックシステムズの「PM2.5対応Bluetoothほこりセンサー」と「Bluetoothワットチェッカー」。どちらもBluetooth通信機能を持ち、ほこりセンサーはPM2.5などの人体に有害な微粒子も検知して、データをBluetoothで送信する。温度、湿度、気圧、照度を検知するセンサーも搭載する。ワットチェッカーは家庭の壁にあるコンセントに挿して、ワットチェッカーが備えるコンセントに電化製品を接続することで、電化製品が消費している電力量を検知する。検知した結果はデータにして、Bluetoothで送信する。

図 「PM2.5対応Bluetoothほこりセンサー」(左)と「Bluetoothワットチェッカー」(右)

図 「PM2.5対応Bluetoothほこりセンサー」(左)と「Bluetoothワットチェッカー」(右)

出所 ラトックシステム

どちらの製品も、これまではBluetooth通信機能を持つiOS機器かAndroid機器、Windows PCと通信して、スマートフォンやタブレット、PCで値の推移を確認するにとどまっていた。OpenBlocks IoTファミリーが対応することで、それぞれの機器のセンサーデータをAmazon Web Services、Microsoft Azure、IBM Watsonなどのパブリッククラウドに集積し、集計するシステムを作れるようになる(関連記事)。

図 OpenBlocks IoTファミリーはIoTのセンサー機器とBluetoothで通信し、複数のIoT機器を束ねるゲートウェイとなる

図 OpenBlocks IoTファミリーはIoTのセンサー機器とBluetoothで通信し、複数のIoT機器を束ねるゲートウェイとなる

出所 ぷらっとホーム

ラトックシステムズは同社の「IoTソリューション」というWebサイトで、今回OpenBlocks IoTファミリーが対応した製品を紹介している。加えて、無線LAN通信機能を持ち、さまざまな家電製品の遠隔操作を可能にする「学習リモコン」、Bluetooth通信機能を持ち、Bluetoothの電波を受信する機器に近づくと個体の識別情報を送信する「Beaconタグ」といった製品もこのページには並んでいる。これら2つの機器のOpenBlocks IoTファミリーとの連携も期待したいところだ。


■リンク
ラトックシステム
ぷらっとホーム

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