ソニーのMESHプロジェクトは2017年3月7日、通信機能を持つブロック「MESHタグ」とWebサービス「IFTTT」との連携を強化したと発表した。IFTTT(If This Then That)は、各種Webサービスを連携させる機能を提供するもの。これまでのMESHタグもIFTTTとの連携機能は備えていた(関連記事)。
図 MESHタグ。光センサーや温湿度センサーなどのセンサーを内蔵するブロック6つを組み合わせて使う
出所 MESHプロジェクト
しかしMESHタグとIFTTTを連携するには、IFTTTで「何と何を連携させて何をするか」をまとめた「レシピ」を設定しておく必要があった。今回の連携強化で、IFTTTを通して、LINEやTwitter、Google Drive、Google Calender、Facebook、SlackなどのWebサービスとの連携が容易になった。具体的にはMESHタグのプログラミング環境で、各種Webサービスのアイコンが現れ、タグの検知結果に対するWebサービスへの操作を定義しやすくなった。
図 プログラミング環境に各種Webサービスのアイコンが現れるようになった
出所 MESHプロジェクト
例えば人感センサーを備えたMESHタグを利用すると、人が通ったことを検知したらメッセージを送信するといったことや、温湿度センサーを備えるMESHタグを利用して、温湿度の推移をGoogle Driveのスプレッドシートに記録していくということが簡単なプログラミングで可能になる。
図 人感センサーを備えたMESHタグを置いておくと、人が通過したことを検知したときにBluetooth Low Energyで信号を出す
出所 MESHプロジェクト
人感センサーが人が通過したことを検知したときに、LINEでメッセージを出させるには、プログラミング環境でLINEのアイコンを引き出して、人感センサーのタグと結びつけて、いくつか設定するだけでよい。
図 人感センサーを備えたMESHタグとLINEを連携させる例
出所 MESHプロジェクト
MESHプロジェクトは、「Amazon Alexa」や「Google Assistant」といった音声認識サービスとの連携予定も明らかにしている。実現すれば、人の話し声でMESHタグを制御することが可能になる。
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MESHプロジェクト