[ニュース]

AT&Tが全米でLTE Cat-M1のサービスを開始、2017年末までにメキシコでもサービス提供へ

2017/05/23
(火)
SmartGridニューズレター編集部

AT&Tは、全米に張り巡らせた同社のLTE通信網が、LTE Cat-M1の通信に対応したと発表した。

アメリカAT&Tは2017年5月18日(米国時間)、全米に張り巡らせた同社のLTE通信網が、LTE Cat-M1の通信に対応したと発表した。また、2017年末までにはLTE Cat-M1のネットワークをメキシコまで拡張する予定も明らかにした。

通信料金については、端末1台に付き月額1ドル50セント(171円:1ドル=114円で換算)を基本料金とするとしている。ただし、長期にわたる契約や、大量の端末の通信契約を締結するなら、更なる値引きにも応じるとしている。通信機能を提供するモジュールはSIMカード付属で1つに付き7ドル50セント(855円:1ドル=114円で換算)で提供する。

また、現在AT&TがLTE Cat.1の通信に向けて提供している「AT&T IoT Starter Kit」をLTE Cat-M1に対応させるファームウェアも近日中に提供するとした。AT&T IoT Starter Kitは、台湾Wistron NeWeb社のLTE Cat.1対応モジュールを搭載しており、このモジュールを搭載しているStarter Kitなら、ファームウェアアップデートでLTE Cat-M1に対応可能としている。

図 「AT&T IoT Starter Kit」。価格は99ドル。Amazon Web Servicesへの接続を容易にしたモデルもある

図 「AT&T IoT Starter Kit」。価格は99ドル。Amazon Web Servicesへの接続を容易にしたモデルもある

出所 AT&T

AT&TのIoT Solutions部門を統括しているChris Penrose氏は、「今回私たちは、かつてないほど低価格で利用できる通信サービスを提供する。今までは通信機能を持たせることを考えにくかった機器も、今回私たちが提供するサービスを利用すれば、通信機能を持たせることができるだろう。そして、開発者には私たちが提供しているAT&T IoT Starter Kitを使ってみてもらいたいと考えている。従来は考えられなかったようなことを実現できるだろう」と語っている。


■リンク
AT&T

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...