アメリカAT&Tは2017年5月18日(米国時間)、全米に張り巡らせた同社のLTE通信網が、LTE Cat-M1の通信に対応したと発表した。また、2017年末までにはLTE Cat-M1のネットワークをメキシコまで拡張する予定も明らかにした。
通信料金については、端末1台に付き月額1ドル50セント(171円:1ドル=114円で換算)を基本料金とするとしている。ただし、長期にわたる契約や、大量の端末の通信契約を締結するなら、更なる値引きにも応じるとしている。通信機能を提供するモジュールはSIMカード付属で1つに付き7ドル50セント(855円:1ドル=114円で換算)で提供する。
また、現在AT&TがLTE Cat.1の通信に向けて提供している「AT&T IoT Starter Kit」をLTE Cat-M1に対応させるファームウェアも近日中に提供するとした。AT&T IoT Starter Kitは、台湾Wistron NeWeb社のLTE Cat.1対応モジュールを搭載しており、このモジュールを搭載しているStarter Kitなら、ファームウェアアップデートでLTE Cat-M1に対応可能としている。
図 「AT&T IoT Starter Kit」。価格は99ドル。Amazon Web Servicesへの接続を容易にしたモデルもある
出所 AT&T
AT&TのIoT Solutions部門を統括しているChris Penrose氏は、「今回私たちは、かつてないほど低価格で利用できる通信サービスを提供する。今までは通信機能を持たせることを考えにくかった機器も、今回私たちが提供するサービスを利用すれば、通信機能を持たせることができるだろう。そして、開発者には私たちが提供しているAT&T IoT Starter Kitを使ってみてもらいたいと考えている。従来は考えられなかったようなことを実現できるだろう」と語っている。
■リンク
AT&T