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キリンホールディングス、国内2工場の電力を100%水力に転換

2017/03/30
(木)
SmartGridニューズレター編集部

キリンホールディングスは、国内の2工場で消費する電力を100%水力による電力に転換すると発表した。

キリンホールディングスは2017年3月28日、国内の2工場で消費する電力を100%水力による電力に転換すると発表した。4月1日から実施する。対象は「キリンビール取手工場」(茨城県取手市桑原)と「キリンビバレッジ湘南工場」(神奈川県高座郡寒川町倉見)の2工場。東京電力エナジーパートナーが法人向けに提供する電力供給メニュー「アクアプレミアム」を利用する。このプランは、東京電力グループの一般水力発電設備(揚水発電やFIT電気を除く)を電源とする電力のみを提供するもの。

図 キリンビール取手工場(左)とキリンビバレッジ湘南工場(右)

図 キリンビール取手工場(左)とキリンビバレッジ湘南工場(右)

出所 キリンホールディングス

キリンホールディングスによると、今回の電力契約転換で年間およそ1万5000トンのCO2排出量削減効果が見込めるという。また、工場の電力をすべて水力発電所由来のものに転換するのは、これが国内初の試みだともしている。

さらに同社は「グリーン熱証書」と「グリーン電力証書」を活用したCO2排出量削減策も発表した。「キリンビール神戸工場」(兵庫県神戸市北区赤松台)で消費する化石燃料由来の熱量に相当するグリーン熱証書と、「シャトー・メルシャン」(山梨県甲州市勝沼町下岩崎)で消費する全電力量に相当するグリーン電力証書を購入する。これで、両工場では再生可能エネルギーを利用しているとみなされ、年間およそ8000トンのCO2排出量削減効果を得られるとしている。

キリンホールディングスは「温室効果ガス中期削減目標」を掲げており、この目標はWWF(世界自然保護基金)などが共同で設立した「Science Based Targetsイニシアチブ」の承認を取得している。中期削減目標では、2030年までに2015年比でキリングループが排出する温室効果ガスを30%削減するとしている。


■リンク
キリンホールディングス

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