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コンビニの店舗で業務用燃料電池を活用、ミニストップが実証実験実施へ

2017/07/04
(火)
SmartGridニューズレター編集部

ミニストップは、コンビニエンスストアの店舗に燃料電池を設置して、省エネ効果や二酸化炭素排出量削減効果などを確認する実証実験を実施すると発表した。

ミニストップは2016年6月30日、コンビニエンスストアの店舗に業務用燃料電池を設置して、省エネ効果やCO2排出量削減効果などを確認するために実証実験を実施すると発表した。実験の場はミニストップイオンタワーアネックス店(千葉市美浜区中瀬)。JR京葉線の海浜幕張駅北口から徒歩で5分ほどの位置にある。実験期間は6月末~2019年6月までの予定。

図 店舗脇に設置した業務用燃料電池

図 店舗脇に設置した業務用燃料電池

出所 ミニストップ

実験で使用する燃料電池は京セラの業務用燃料電池。京セラが6月15日に発表した製品であり、同社としては初の業務用燃料電池だ(参考記事)。燃料電池セルスタックはSOFC(Solid Oxide Fuel Cell:固体酸化物型燃料電池)。住宅用燃料電池「エネファームtype S」と同じものを4つ搭載し、出力を3kWとしている。発電効率は出力が3kW~5kWの業務用SOFC燃料電池としては業界最高となる52%を達成している。燃料は「都市ガス13A」だ。

ミニストップは発電所で発電した電力に比べると、燃料電池による電力は送電時の損失がほとんどないため、発電した電力ほぼすべてを効率良く使えるとしている。また、都市ガスをそのまま燃焼させず、改質して水素を取り出し、酸素と化学反応させることで電力を得るため発電効率が高く、CO2排出量も少ない。発電時に発生する高熱を活用して熱湯や蒸気を供給することも可能だ。今回の実験で使用する京セラの業務用燃料電池は電力だけでなく、熱エネルギーの利用効率まで合わせて総合効率を計算すると90%にもなる。今回の実証実験では、コンビニエンスストアで消費する電力と熱の一部を業務用燃料電池から供給し、省エネ性能、CO2排出量削減効果を検証する。

さらに、業務用燃料電池が停電時も発電し続けるという特徴についても検証する。停電時に電力を供給する専用コンセントに簡易照明や携帯電話充電器などをつなぎ、コンビニエンスストアを災害発生時の緊急避難拠点として活用することを目指した実験も実施する。ちなみにミニストップは大規模災害時に帰宅困難者を支援する「災害時支援ステーション」の指定を受けているという。


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ミニストップ

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