フランスRenaultは2018年3月6日(中央ヨーロッパ時間)、スイス ジュネーブで開催中の「88th Geneva International Motor Show」で、乗り合いサービス向け自動運転車のコンセプトカー「EZ-GO」を発表した。アメリカSAE Internationalが定義する自動運転レベル4に相当する機能を備える電気自動車だ。ちなみにRenaultは、2018年内に乗り合いサービスについて発表するとしており、5年以内に自動運転車による乗り合いサービスを開始する目標を立てている。
図 Renaultが発表した乗り合いサービス向けのコンセプトカー「EZ-GO」
出所 Renault
EZ-GOは都市内の移動を想定した車両で、最高速度は50km/hとなる。利用者が乗り降りするときは車両の前部が上下に開き、立ったまま座席に移動できる。また、路面に向かって渡し板が下りるため、車椅子の利用者も比較的容易に乗り降りできる。
図 利用者が乗り降りするときは、車両前部が上下に開く(上)。車椅子の利用者も比較的容易に乗り降りできる
出所 Renault
全長は5.2m、全幅は2.2m、全高は1.6m。全高は、歩行者が町並みを見るときに邪魔にならない程度に抑えたとしている。車内には外装に沿うように設置したU字型の座席があり、6人が着席できる。駆動用モーターは1つで、後輪駆動。4輪操舵の機能を持っており、小回りが効く作りになっている。
図 車内にはU字型の座席があり、合計で6人が着席できる
出所 Renault
EZ-GOは、乗り合いサービスに向けたコンセプトカーの第1弾だという。そしてRenaultは、乗り合いサービスや配車サービスの実現に向けて各国政府や自治体、パートナー企業と協力するほか、Renault-日産-三菱連合の研究開発力を活用する方針を示している。
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