日立キャピタルは2018年3月15日、グループ会社の株式会社南相馬サステナジーが、福島県南相馬市で建設中だった風力発電所「万葉の里風力発電所」の商用運転を開始したと発表した。南相馬サステナジーは、日立キャピタルと南相馬市の地元企業4社が共同出資で設立した会社だ。
図 「万葉の里風力発電所」に建つ風力発電設備
出所 日立キャピタル
万葉の里風力発電所では、出力2.35MW(2350kW)の風力発電設備を4基設置した。4基すべてドイツEnerconの製品を採用している。合計出力は9.4MW(9400kW)で、日立キャピタルは年間発電量を日本の一般世帯の年間電力消費量にしておよそ4500世帯分と見積もっている。電気事業連合会の調べによると、日本における一般世帯の年間電力消費量の平均値はおよそ3400kWh。この値を当てはめると、万葉の里風力発電所の年間発電量はおよそ15.3GWh(1530万kWh)。設備利用率を計算するとおよそ18.6%となる。
日立キャピタルは、グループ会社である日立サステナブルエナジーが地元企業と共同で「(仮称)八木沢風力発電事業」の計画を進めていることも明らかにした。この計画では、南相馬市と飯舘村にまたがる土地に風力発電設備を17基ほど建設する予定となっている。1基当たりの出力は3MW(3000kW)ほどとなる見込み。合計出力はおよそ51MW(5万1000kW)となる。建設開始は2020年10月となる見通しだ。
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日立キャピタル