Microsoftは2018年3月21日(アメリカ太平洋標準時間)、ユタ州の再生可能エネルギー業者であるsPowerから、太陽光発電所で発電した電力315MW(31万5000kW)分を購入する契約を締結したと発表した。315MWの購入契約は、太陽光による電力を購入する契約としてはアメリカ史上最大のものになるという。
図 Microsoftが締結した電力購入契約は、太陽光による電力を購入する契約としてはアメリカ史上過去最大のものになる
出所 Microsoft
Microsoftはバージニア州にデータセンターを置いており、クラウドサービス「Microsoft Azure」を提供する一大拠点となっている。今回購入する電力は、データセンターのほかに、バージニア州内にあるMicrosoftのオフィスで消費するという。
今回購入した電力は、sPowerがバージニア州に建設中の大規模太陽光発電所(メガソーラー)「Pleinmont I」と「Pleinmont II」が発電する。合計で75万枚以上の太陽光発電モジュールを使用する大規模な発電所で、合計出力はおよそ500MW(50万kW)。年間発電量はおよそ715GWh(7億1500万kWh)。設備利用率は約16.3%となる。
ちなみに、「Pleinmont I」と「Pleinmont II」は完成時点でバージニア州最大のメガソーラーとなり、アメリカ全土でも5番目に大きなメガソーラーになる。その発電量は、バージニア州にあるほかのメガソーラーの発電量の合計とほぼ等しくなるという。
Microsoftは2018年3月にシンガポール(参考記事)やインド(参考記事)でメガソーラーの電力を購入する契約を締結している。このような活動の結果、データセンターで消費する電力の少なくとも半分を再生可能エネルギー由来のものにするという目標を達成したとしている。今回のバージニア州での電力購入契約は、次の目標に向けてのものになるとしている。その目標とは、2020年初旬までにデータセンターで消費する電力の60%を再生可能エネルギー由来のものにするというものだ。
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