Microsoftは2018年3月1日(シンガポール時間)、シンガポールの再生可能エネルギー業者であるSunseap Groupから太陽光発電による電力60MWを20年間購入する契約を締結したと発表した。Microsoftが再生可能エネルギー由来の電力を購入するのは、今回がアジア初。アメリカ国外ではアイルランド、オランダ(どちらも風力)に次いで3番目の例となる。
図 Microsoftは初めて、アジアで再生可能エネルギー由来の電力を購入する
出所 Microsoft
Microsoftはシンガポールにデータセンターを置いており、「Microsoft Azure」や「Office 365」などのクラウドサービスを提供している。今回購入する電力はすべて、このデータセンターで消費する予定。
Sunseap Groupは今回の契約で販売する電力を、現在建設中の大規模太陽光発電所(メガソーラー)でまかなう予定だ。この発電所は、シンガポール国内にあるビルなどの建物の屋上に設置する太陽光発電システムを束ねたものになる。屋根を借りて発電するメガソーラーとしては、シンガポール最大の規模になる予定。
メガソーラーからの電力供給が始まると、Microsoftが全世界で利用する再生可能エネルギーの合計出力が860MWとなる。また、同社が掲げている「全世界で運用するデータセンターで、消費する電力の半分を再生可能エネルギー由来のものにする」という目標を2018年中に達成できる見通しが立つという。
■リンク
Microsoft