Microsoftは2018年3月6日(インド標準時)、インドの再生可能エネルギー業者であるAtria Powerから太陽光発電による電力3MW(3000kW)を購入する契約を締結したと発表した。Microsoftは3月1日にシンガポールで太陽光による電力60MW(6万kW)を購入すると発表したが(参考記事)、今回の発表はそれに続くアジア2例目の取り組みとなる。
図 Microsoftはシンガポールに続いてインドでも再生可能エネルギー由来の電力を購入する
出所 Microsoft
Microsoftは今回購入する電力を、インド南部バンガロールに新設したオフィスビルで消費する予定。新設のオフィスビルで消費する電力のうち、80%を今回購入した太陽光発電による電力で賄えると見ている。
シンガポールで購入する電力と比べると、今回インドで購入する電力はわずかなものだが、Microsoftには自社の再生可能エネルギー導入目標を達成する他に大きな目的がある。MicrosoftでChief Environmental Strategistを務めるRob Bernard氏は「太陽光による電力を購入することで、地元の再生可能エネルギー関連業界が成長することを期待している。この動きが進めば、インドがパリ協定で定めたCO2排出量削減の目標に近づいていくだろう。今回の電力購入契約はほんのわずかなものだが、インドの電力構成転換に少しでも貢献できればと考えている」と、今回の電力購入契約の目的の1つを解説している。
この契約による電力供給が始まると、Microsoftが全世界で利用する再生可能エネルギー由来の電力の合計出力が900MW(90万kW)近くにまで上昇する。Microsoftは2016年に、同社の世界中の拠点で消費する電力の半分を再生可能エネルギー由来のものにするという目標を立てたが、この目標は2018年末には達成できそうだという。
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