[ニュース]

Porsche、初の市販EVの正式名称を「Taycan」に決定―予定通り2019年に生産開始

2018/06/11
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Porscheは、同社が始めて市販する電気自動車(EV)の名称を「Taycan」に決定したと発表した。

Porscheは2018年6月8日(中央ヨーロッパ時間)、同社が始めて市販する電気自動車(EV)の名称を「Taycan」に決定したと発表した。同社は2015年のフランクフルトモーターショウでPorsche史上初の市販EVのコンセプトモデル「Mission E」を公開し、2019年にこのコンセプトモデルを基にしたEVを発売するとし、開発に取り組んでいた。

図 Porsche史上初の市販EVのコンセプトモデル「Mission E」

図 Porsche史上初の市販EVのコンセプトモデル「Mission E」

出所 Porsche

TaycanについてPorscheのCEOを務めるOliver Blume氏は「私たちが新しく作り上げる電動スポーツカーはたくましく、信頼でき、長い距離を走れる『自由』という言葉を象徴するにふさわしい自動車だ」と自信を見せた。

Taycanは前後の車軸に1つずつモーターを搭載する4輪駆動となっており、合計で600馬力(PS)の力を発揮する。停車状態から100km/hまでは3.5秒以下で加速し、200km/hまでは12秒以下で到達するという。そして、1回の充電で走行できる距離はヨーロッパ標準であるNEDC(New European Driving Cycle)500kmを超える。

Porscheは当初、2022年までに電動車と関連技術の開発に30億ユーロ(3900億円:1ユーロ=130円で換算、以下同様)を投資するとしていたが、すぐにその額を60億ユーロ(7800億円)以上に上方修正している。そのうちの5億ユーロ(650億円)をTaycanの派生車種の開発に投じ、10億ユーロ(1300億円)を既存車種を基にしたEVあるいはプラグインハイブリッド車の開発に使うとしている。そして数億ユーロを使って自動車製造工場を拡張し、7億ユーロ(910億円)で、充電ステーション網の整備やさらなる新技術の開発に取り組むとしている。


■リンク
Porsche

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...