Waymoは2018年7月25日(アメリカ太平洋標準時間)、アリゾナ州フェニックス都市圏の商店などと提携し、共同サービスを提供すると発表した。提携先企業は、小売大手のWalmart、ショッピングセンターを運営しているDDR、チャンドラーにあるElement Hotel、自動車販売業者のAutoNation、レンタカー業者のAvis Budget Groupの5社。5社とも、Waymoが自動運転車を貸し出す「Early Rider Program」を展開しているフェニックス都市圏の拠点で、Waymoの自動運転車を利用したサービスを提供する。
図 Walmartの駐車場に入るWaymoの自動運転車
出所 Walmart
Walmartは、WaymoのEarly Rider Program利用者向けに割引サービスを提供する。WalmartのWebサイトで商品を注文した場合に利用できる。そして、店舗で商品を用意している間にWaymoの自動運転車が利用者を店舗に送り、商品持ち帰り時も自動運転車で移動するという流れになる。
DDRは、同社が運営するショッピングセンター「Ahwatukee Foothills Towne Center」来訪者に向けて、Waymoの自動運転車を利用した送迎サービスを提供する。Element Hotelは、滞在者の一部にWaymoの自動運転車による送迎サービスを提供する。例えば商用で出張中の利用者に、オフィスまでの送迎サービスを提供するなどといった形でサービスを提供する。
AutoNationは、自動車の整備を依頼する顧客に、代車としてWaymoの自動運転車を提供する。Avis Budget Groupはレンタカー利用希望者を、店舗までWaymoの自動運転車で送迎する。
Waymoによると、今回提供するサービスで、同社の自動運転車の用途上位10件のうち8件までを満たせるという。また、今回提携している企業が全米で事業を展開している点を挙げ、今後ほかの都市で自動運転車を提供するサービスを開始する際に、今回提供するサービスの成果を参考にするとしている。
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Waymo