Waymoは2018年12月5日(アメリカ太平洋標準時間)、自動運転車を利用したタクシーサービス「Waymo One」を始めたと発表した。当面はアリゾナ州フェニックス都市圏の住民に自動運転車を無料で貸し出す「Early Rider Program」の参加者を対象にサービスを提供する。Waymoに自動運転車を提供しているイギリスFiat Chrysler Automobilesは2018年1月、自動運転車によるタクシーサービスに向けてWaymoに自動運転車を数千台納車することを発表していた(参考記事)。
図 Waymoの自動運転車。Fiat Chrysler Automobilesの「Chrysler Pacifica Hybrid」を基にしている
出所 Waymo
Waymoは今回開始したWaymo Oneを、フェニックスに限らずほかの都市でも提供したい意向を示している。そのために自動運転車をさらに追加配備する方針も示している。ただし、自動運転車はほとんどの人にとって未体験の新しいものであることから、利用者に不安を抱かせることなく、快適かつ便利に利用してもらえるように、拡張計画は注意深く進めるとしている。フェニックスで開始するWaymo Oneサービスも、当初はWaymoの運転手が同乗するとしている。
ただしWaymoは、フェニックス都市圏でのEarly Rider Programで、一部の利用者に運転手が同乗しない完全自動運転の車両を提供している(参考記事)。Waymoは将来、Waymo Oneにも運転手が同乗しない完全自動運転車を投入していきたいとしている。
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