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Daimler、プラグイン燃料電池車「Mercedes-Benz GLC F-CELL」の量産を開始

2018/10/10
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Daimlerは、開発中だったプラグイン燃料電池車「Mercedes-Benz GLC F-CELL」の量産を始めたと発表した。

Daimlerは2018年10月10日(中央ヨーロッパ時間)、開発中だったプラグイン燃料電池車「Mercedes-Benz GLC F-CELL」の量産を始めたと発表した。10月末から納車開始の予定だ。この車種は2016年6月に発表したもので、2017年9月のフランクフルトモーターショー(IAA:International Motor Show)で量産前の試作車を公開している。その後、スペイン、スウェーデン、ドイツなどヨーロッパ各地の公道で試走を続けていた(参考記事)。

図 Daimlerのプラグイン燃料電池車「Mercedes-Benz GLC F-CELL」

図 Daimlerのプラグイン燃料電池車「Mercedes-Benz GLC F-CELL」

出所 Daimler

Mercedes-Benz GLC F-CELLは、電源として燃料電池のほかに、外部から充電可能なリチウムイオン蓄電池を搭載している。燃料電池車には、水素を補給する水素ステーションがまだまだ少ないという問題があるが、この車両は外部から充電可能な蓄電池を搭載し、水素の残量が少なくなっても電気自動車用充電ステーションで充電することで走行可能とし、燃料電池車の不便さを解消した。ちなみに、搭載するリチウムイオン蓄電池の蓄電容量は13.5kWhで、蓄電池の電力のみで走行可能な距離はヨーロッパ標準であるNEDC(New European Driving Cycle)で51km。

CFRP(Carbon Fiber Reinforcement Plastic:炭素繊維強化プラスチック)製の水素タンクを2本搭載し、最大で4.4kgの水素を3分ほどで充填できる。燃料電池とリチウムイオン蓄電池の両方を使用すると、最長で478km走行できる。動力となるモーターは後輪の車軸に搭載しており、最大出力は211HP、最大トルクは365Nm。最高速度は時速160kmとなる。

DaimlerはMercedes-Benz GLC F-CELLを、ベルリン、ハンブルグ、フランクフルト、シュツットガルト、ミュンヘン、ケルン、デュッセルドルフといった、水素ステーションの整備が進んでいる都市で提供する方針を示している。そして、提供形態は整備、修理サービス付きのレンタルとするという。

そしてDaimlerも加盟している業界団体「H2 Mobility」は、ドイツ国内で水素ステーションの設置を進めている、現時点でドイツ国内の水素ステーションの数は51だが、H2 Mobilityは2019年末までにこの数を100まで伸ばすとしている。長期的には400の水素ステーションを建設するという。


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Daimler

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