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エリーパワー、ビル内に分散配置した可搬型蓄電池で仮想的な大型蓄電池を構成する実証実験

2018/10/11
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

エリーパワーは、同一ビル内に分散配置した数百台の可搬型蓄電システムを同時制御して仮想的な大型蓄電システムを構成する実証実験を実施すると発表した。

エリーパワーは2018年10月11日、同一ビル内に分散配置した数百台の可搬型蓄電システムを同時制御して仮想的な大型蓄電システムを構成する実証実験を実施すると発表した。この種の実験は、これが日本で初めての例になるという。実験は2018年10月の後半に開始し、2019年2月後半まで続ける予定だ。

図 エリーパワーの可搬型蓄電システム「POWER YIILE 3」を業務用デスクの脇に設置したところ

図 エリーパワーの可搬型蓄電システム「POWER YIILE 3」を業務用デスクの脇に設置したところ

出所 エリーパワー

この実証実験は大阪と東京の2カ所で実施する。大和ハウス工業の大阪本社ビルに200台の可搬型蓄電システムを設置し、同社の東京本社ビルには100台を設置する。分散配置した百台単位の可搬型蓄電システムを同時制御することで、ビルに大型蓄電システムを設置したときと同じような効果を得ることが狙いだ。

既設のビルの大型蓄電システムを設置するには、広大な設置スペースが必要であるため、これまでは既設ビルへの大型蓄電システムの追加設置は難しかった。しかし、今回の実験が成功すれば、オフィス内の小さなスペースを数百カ所用意すれば、物流コンテナサイズの大型蓄電システムを仮想的に構築できる。

図 ビル内に小型の可搬型蓄電システムを分散配置することで、物流コンテナサイズの大型蓄電システムを仮想的に構築できる

図 ビル内に小型の可搬型蓄電システムを分散配置することで、物流コンテナサイズの大型蓄電システムを仮想的に構築できる

出所 エリーパワー

エリーパワーはこの実験が成功すれば、小さな可搬型蓄電システムを数百台束ねて、ビル単位で出力数百kWの大型蓄電システムを仮想的に構築できると見ている。そして、電力単価が安い時間に充電し、高い時間には充電した電力を消費して送電網からの受電量を最小化する「ピークカット」「ピークシフト」で、電力コストを削減できると期待しているという。また、ビル単位でVPP(Virtual Power Plant)として活用できるとも考えているという。


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エリーパワー

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