Waymoは2019年1月23日(アメリカ太平洋標準時間)、ミシガン州に同社の自動運転車を組み立てる工場を設立すると発表した。Waymoはこれまで、ミシガン州デトロイト近郊に「Self-driving Technology Development Center」という研究開発施設を開設しているほか、2017年10月には冬のミシガン州で雪上走行の試験を実施すると発表している(参考記事)。
図 ミシガン州に入るWaymoの自動運転車
出所 Waymo
Waymoは自動車産業はミシガン州の代名詞であり、これまで無数の雇用を生み出してきた点を評価している。ミシガン州にはFord MotorやGeneral Motorsが本社や工場を置き、相当数の労働者がそこで働いている。
Waymoは自動運転車に必要なハードウェアとソフトウェアを自社で開発している。とりわけ重要な工程が、Waymoが開発したソフトウェアやハードウェアを、自動車メーカーから購入した車両に組み込むものだという。そしてWaymoはこの工程をミシガン州に新設予定の工場で実施したいという。実現すれば、この工場は世界初のレベル4の自動運転車だけを量産する工場になる。
まずは、ミシガン州南東部に工場を設立し、その後数年で数百人が働く規模に拡大していくという。工場の候補地を「ミシガン州南東部」としたのは、デトロイト市あるいはその近辺を候補として考えているということだろう。自動車産業で働いており、自動車の製造について知識と経験がある労働者を集めたいという狙いが見える。Waymoは、新設の工場で働くエンジニア、運用管理者、車両管理者を、この土地で探したいとしている。
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Waymo