北京オリンピック記念連載!
≪1≫通信サービスと端末販売の事業者が分かれている中国の携帯電話ビジネス
今回は、中国の携帯電話サービスについて説明します。
中国の携帯電話のビジネス・モデルは、日本と大きく異なっています。日本は、携帯電話の通信事業者が端末販売まで手がける垂直統合型モデルです。これに対し、中国は、携帯端末の販売と通信サービスを提供する事業者が別になっている水平分業型モデルです。これを図1に示します。
携帯電話サービスを利用したい場合、日本では、図2のように、ユーザーは、通信事業者の営業所や代理店に行って、携帯端末を買うのと同時に、料金プランを選んで、通信サービスに加入します。
しかし中国では、図3に示すように、ユーザーは、携帯端末は、端末の販売店で購入し、通信サービスは、携帯電話の通信事業者の営業所や代理店で購入します。つまり、携帯端末と携帯電話の通信サービスが、別々に販売されているわけです。
これらのモデルの違いを頭に入れておけば、これから説明する中国の状況がなぜそうなっているのかを理解することができます。