[特別レポート]

2020年に向けた各社5G戦略とM2M/IoTの最新動向

─Mobile World Congress 2015 レポート─
2015/04/01
(水)

多様なソリューション/サービスが生まれるIoT

「IoT」(Internet of Things、モノのインターネット)は、モノとモノからモノと人(例:クライアントとサーバ)、ソーシャルメディア(SNS)のように人と人(例:スマートフォンとスマートフォン)の接続までも巻き込んで急速に進化・発展している。特に、最近では、産業分野や街、家庭内などにおいて、さまざまなセンサーが設置され、そこから得られる多様かつ大量な情報(ビッグデータ)を利用したり、分析したりすることによってエネルギーや医療、農業などの新しい分野でのビジネスが活発化し、新サービスの提案や付加価値が提供され始めている。それぞれの企業の取り組みを紹介する。

▲ エリクソンは、新世代のハイパースケールデータセンターシステムとして「Ericsson HDS 8000」を展示。同システムは、IntelのRack Scaleアーキテクチャによって、ソフトウェアでサーバやストレージなどのハードウェアを管理している。また、光インターコネクト(回路間の短距離のデータ伝送を光通信で行うこと)を用いることで、エネルギー消費などを改善している。

▲フォード・モーターは、電動折りたたみ自転車「MoDe:Me」を展示した。同製品は、200Wのモーターと9Ah(アンペア時)のバッテリーを搭載、最高時速は時速25kmとなっている。ハンドル部にiPhoneを接続でき、ナビゲーションなどの機能を利用できる。また、自転車後部にセンサーを搭載しており、後ろから車などが近づくと、ハンドルを振動させて危険を知らせるシステムも備えている。

▲富士通は、交通インフラ用のM2MプラットフォームであるSPATIOWL(スペーシオウル)を展示。同システムは、タクシーなどに搭載されたセンサーの情報や、各種交通情報通信センターから提供されるデータを蓄積して分析することで、目的地までの最適なルートなど、ユーザーが求めている情報を提供できる。
同システムは、2014年12月には、トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」での利用を皮切りに、水素ステーションの位置と稼働状況を利用者のカーナビゲーションやスマートフォンなどにリアルタイムに伝達するサービスも開始している。

▲日立製作所は、M2M/IoT時代のネットワークソリューションとして、分析技術を活用した展示を行った。同ソリューションは、(1)医療や電力分野などのさまざまなものに設置されたセンサーからの大量なデータ(ビッグデータ)を収集するM2Mプラットフォーム、(2) それらのデータの収集と送信を行うためのvEPC(Virtualized Evolved Packet Core、仮想化されたLTEのパケットコア)技術、(3)収集されたビッグデータを分析するフレームワーク(NAO:Network Analytics & Optimization) によって構成されており、場所や時間に関係なく、各業種へ求められているサービスを提供できる。

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