フードコート型ビジネスが求められる時代へ
イベントの冒頭では、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)理事の富田二三彦氏が主催者挨拶を行い、ICTが浸透してきた現在では、実社会とサイバー社会をどのようにつないでいくかが重要になると述べた。
写真3 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)理事 富田二三彦氏
同氏は、図1に示すように、
①実社会からセンサーで情報を収集する
②その情報をサイバー空間のビッグデータシステムに蓄積する
③データを業界融合的に活用し、新たな価値の生成を行う
④実社会に還元する
という情報の流れが、未来を創造する原動力になると説明した。
図1 実社会とサイバー社会をつなぐ情報の流れ
〔出所 NICT富田二三彦氏講演資料より〕
また、今後は、技術開発と社会との関係性も変化していくとして、1人ひとりの要望に沿いながら、幅広いユーザーを獲得し、将来の技術開発と新ビジネスの創造に役立てるという、いわば「フードコート型ビジネス」が求められるとした。そして、どのように異業種の顧客を集めてくるか、業界を横断して知恵を結集することが重要だと締めくくった。