2.Kenesユーティリティサービスの対象となる主な設備と導入事例
次に、Kenesユーティリティサービスの対象となる主な設備を見てみよう。
〔1〕サービスの対象となる主な設備
図2に示すように、Kenesユーティリティサービスは、主として電気やガスなどのエネルギー供給にかかわるユーティリティ設備や空調、給湯などの熱源設備が対象となっているが、エネルギー関連以外の設備についても取り扱っている。 具体的には、受変電設備、空調設備、ヒートポンプ空調機、パッケージエアコン、吸収式冷温水機、ターボ冷凍機、ボイラーなどの設備を中心に、非常用発電機や照明機器、厨房設備なども広く対象である。
〔2〕ユーティリティサービスの導入事例
次に、同社サービスを、具体的にどのような企業等が活用しているかを見てみよう。 図3に、Kenesユーティリティサービスの活用事例を示す。
- 関西医科大学 香里(こうり)病院(大阪府寝屋川市)
- イオンリテール イオン伊丹昆陽ショッピングセンター (兵庫県伊丹市)
- 近畿日本鉄道 あべのハルカス (大阪市阿倍野区)
- 大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)
- 明治 関西アイスクリーム工場 (大阪府貝塚市)
などのほか、淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)や日本ユニシス 小浜データセンター(福井県小浜市)、リチウムエナジージャパン 栗東工場(電気自動車用の大型リチウム電池量産化工場、滋賀県栗東市)にも、ユーティリティサービスが導入されている。 導入事例のように、病院や工場、データセンター、ショッピングセンターなどにKenesユーティリティサービスとして、受変電設備や非常用発電設備、空調設備、太陽光発電設備などを設置し、遠隔監視センターにて24時間監視を行うなど、幅広いサービスが提供されている。(写真1)