ユビキタス:タブレット(ゲートウェイ)を核にデモ・展示
(株)ユビキタスは、スマートメーターとHEMS間の通信に用いられる国際標準規格 Wi-SUN(TTC標準JJ-300.10方式A)に対応した、920MHz帯向け製品「Ubiquitous Wi-SMART」と、ECHONET Lite対応ミドルウェア「Ubiquit-ous ECHONET Lite」とを組み合わせ(図2)、スマートメーターからHEMS、家電、各種センサー機器までを接続可能なトータルソリューションの展示を行った(写真5)。
具体的には、ECHONET Lite環境で、エアコン、電気錠、蓄電池、LED照明などを接続。これらの機器は、ECHONET Liteコントローラ(写真6)で制御できる。さらに、タブレットがECHONET Liteとクラウドのプラットフォームとのゲートウェイの役割も果たすことにより、屋外からも家庭内の照明のオン・オフなどのコントロールも可能となっている。
現在、ECHONET Liteは製品に実装可能になっているが、エアコンなどの場合は製品寿命(約10年)が長いため、買い替えサイクルが長く、一般消費者に普及するまでには時間がかかる。そこで、同社では、従来の赤外線リモコンで制御可能なエアコン(写真7)をECHONET Liteで制御可能にするスマートプラグを開発した(写真7左下)。さらに、ホームセキュリティシステム(写真8)にはZ-Waveを使用し、ショックセンサーや開閉センサーが異常を検知すると、外出先でも家庭内の様子がビデオコール(Skypeを使用)で見ることができる。仮に、勝手に泥棒が侵入したとわかれば110番に通報も可能となる。
図2 ZigBee等で使用されるIPv6を用いた小型な「Ubiquitous Wi-SMART(Wi-SUN用無線プロトコルスタック、左側)とECHONET Lite通信処理部に相当するミドルウェア製品「Ubiquitous ECHONET Lite」(左側上)のシステム構成例