[クローズアップ]

東北電力と仙台市がVPP実証プロジェクトを開始

— 仙台市内の指定避難所のうち25カ所を対象 —
2018/05/01
(火)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

仙台市内25カ所がVPPプロジェクトの対象

〔1〕仙台市内の指定避難所のうち25カ所を対象

 現在、すでに太陽光発電設備(1カ所につき、出力10kW程度)と蓄電池(1カ所につき、容量15kWh程度)が設置されている仙台市内の指定避難所のうち、25カ所を対象に、東北電力のVPP実証プロジェクトのシステムを用いて、太陽光の発電電力量や蓄電池の残量などを常時監視し、制御していく。

 また、防災機能を損なうことなく、気象状況や電力の使用状況などを踏まえながら、太陽光発電設備や蓄電池を最適に制御していく。

〔2〕電力需給バランス調整機能

 VPPプロジェクトでは、最適制御によって集約したリソース(電力)を、電力需給バランス調整機能として活用できるかどうかを検証する(図6)。

図6 VPPの活用による最適制御に向けた取り組みのイメージ

図6 VPPの活用による最適制御に向けた取り組みのイメージ

出所 http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/__icsFiles/afieldfile/2018/04/27/b2-1196993.pdf

 また、太陽光発電の余剰電力の有効活用や蓄電池の長寿命化を図る仕組み(防災環境配慮型エネルギーマネジメント)の構築に向けた検証も行う。検証期間は、2018年4月27日〜2021年3月31日のおよそ3年程度である。

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