[新動向]

クアルコムが最新の5G戦略を披露!

― スマホ、IIoT、XR、C-V2X、FWAの新展開 ―
2019/06/07
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

米国の大手通信用半導体ベンダであるクアルコムは、同社の5Gに対する最新の取り組みを紹介した。
同社のSenior Vice President and General Managerであるドゥルガ・マラディ(Durga Malladi)氏は、「2035年までに5Gの市場は12.3兆ドルに達すると予測されており、巨大なインパクトを与えようとしている」。さらに「LTE時代とは大きく異なり、5Gは2019年に北米、欧州、中国、オーストラリア、韓国、2020年からは日本で、ほぼ同時に6つの地域で巨大なスケールで始まっている(図1)」と続けた。

5Gの3つの特徴と商用サービス

 第5世代モバイル「5G」は、これまでの1G、2G、3G、4Gの流れの枠組みを超えた次世代のモバイルプラットフォームであり、あらゆる産業や社会に影響を与えようとしている。

 5Gは、①最大20Mbpsの超高速伝送速度(eMBB、モバイルブロードバンド)、②自動運転車やロボット向けの1ms以下の低遅延・高信頼通信(URLLC)、③1km2の広さに100万個ものIoTデバイスを同時多数接続可能(mMTC)という3つの特徴を備えた規格仕様となっている。このうち、商用サービスは、まずモバイルブロードバンドに注力して実現し、次に低遅延・高信頼通信や同時多数接続が実現されるシナリオとなっている。

図1 5G時代を迎えて2019年は世界中の地域で5Gが展開されている

図1 5G時代を迎えて2019年は世界中の地域で5Gが展開されている

出所 http://s3.amazonaws.com/sdieee/2386-IEEE+5G+Summit+-+5G+concept+commercialization+and+what%27s+next+-+Durga+Malladi+v2.pdf

5Gで使用する3つの周波数帯

 5GのNR(New Radio)という無線インタフェース仕様は、LTEの無線インタフェース仕様(使用周波数帯は3GHz帯まで、FDDのみ)に比べて、NSA、SA、サブ6GHz帯、ミリ波帯に加えFDD、TDDなど多彩な技術が駆使して展開されている。

 さらに5Gでは、大きくハイバンド:24GHz帯以上(ミリ波帯)、ミッドバンド:1GHz帯〜6GHz帯、ローバンド:1GHz帯以下の3つの周波数帯が使用される。周波数特性から、ハイバンドは通信容量に有利であり、ブロードバンド用やプライベート網構築に適している。ミッドバンドは、通信容量とカバレッジ(通信範囲)のバランスを取った利用、ローバンドはカバレッジで有利となる。このため、5Gではこの3つの周波数帯域を適切に利用することが重要となる。

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