[特集]

動き出したローカル5Gの最新市場動向

― 稼働したドイツ・ベンツの自動車工場やローカル5G向け測定器の事例 ―
2020/10/01
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

今後の展開:ローカル5GとWi-Fi6、LPWAの選択と共存

 今回、ローカル5Gの特徴や導入事例、計測器関連を含めた最新の動向を見てきたが、図6に示したように、ローカル5Gの導入スケジュールは、現在、デモ実証試験の開設あるいはPoC実証実験の段階である。

 コロナ禍によって多少影響が出ているが、ローカル5Gが本格的な稼働フェーズに入るのは、2021〜2022年頃と見られている。

 現在、IoT向けネットワークとしては、ローカル5Gだけでなく、ほぼ標準仕様(2020年内に標準化完了)が決まり、対応製品が出始めた次世代無線LAN規格「Wi-Fi6」(正式名:IEEE 802.11ax)も注目されている。

 このほか、LPWA(Low Power Wide Area、省電力長距離網)として、非セルラー系LPWA〔IEEE 802.11ah、LoRaWAN、SIGFOX、ZETA(ゼタ)、ELTRES(エルトレス)等〕や、非セルラー系LPWA(NB-IoT、LTE-M)などが市場に提供されている。

 このように、多様なIoT向けネットワークが提供されている中で、次世代の企業網や自治体網、VPP網などを構築するうえで、どのネットワークを選択するか、あるいはどのネットワークと共存させるか、という課題に対応することも重要となってきている。

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