[特集]

活発化する電波/周波数の割り当て(1):認可間近か!実用期を迎えたUWB

2006/07/12
(水)
SmartGridニューズレター編集部

この連載では、ワイヤレス・ブロードバンドや放送にとって生命線といわれる「電波/周波数の割り当て」問題について、ホットなテーマを中心にレポートします。第1回目は、日本での技術用件が整い間もなく省令公布の時期を迎え、パソコンの周辺機器やテレビなどのデジタル家電機器を接続する無線ホーム・ネットワークとしても期待されている、UWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線)について解説します。

UWBは、日本で2006年7月末頃に省令公布へ

UWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線)は、従来の無線システムと比較して極めて広い帯域幅(7.5GHz幅:3.1~10.6HGz)を利用し、10m程度以内の近距離でのパソコン周辺機器やAV機器などの間を、数百Mbps程度で接続する無線システムとして期待されています。また、極めて広い帯域幅にわたって電波の送信電力を拡散させることによって、他の無線システムとの間で、電波を多重化して利用できる技術としても注目されています。

総務省では、2002年9月、情報通信審議会にUWBの技術的条件について諮問し、2006年3月に一部答申された「マイクロ波帯を用いた通信用途のUWB無線システムの技術的条件」を受け、UWBの技術基準に関する関係省令の整備を行いましたので、次にその内容を説明しましょう。

具体的な省令公布の時期は、現時点では未定ですが、7月下旬から8月上旬頃と思われます。実際のUWB対応商品の出荷は来年以降と予想されます。

UWBの利用イメージ

UWBは、近距離の通信用途のほか、高精度の位置検出機能を用いたセンサー・ネットワークや自動車の走行安全性を高める衝突防止用車載レーダーなど、さまざまな分野での利用が想定されています。しかし、今回の技術基準の対象としている利用用途は、

(1) パソコン周辺機器間の大容量データ伝送を行う高速ファイル転送(図1)と、

mic_01
図1 高速ファイル転送

(2) ホーム・サーバからTVディスプレイへ画像を伝送したり、ワイヤレス・スピーカへ音声を伝送するストリーミング伝送(図2)

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図2 ストリーミング伝送

という高速伝送の通信用途です。

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