Waymoは2018年3月9日(アメリカ西海岸時間)、ジョージア州アトランタで自動運転機能を組み込んだトレーラーの試験走行を実施すると発表した。試験走行は3月12日の週から開始し、Googleのデータセンターに物資を運搬する。今回の試験走行では運転席に運転手が座り、非常事態が発生したときにトレーラーを適切に操縦する。平常時は自動運航を監視し、車両を操作することはない。
図 Waymoが自動運転機能を組み込んだトレーラー
出所 Waymo
アトランタは米国有数の物流基地とも言える土地で、Googleも物流センターを同地に構えている。Waymoはアトランタを自動運転トレーラーの試験を実施するのに最適な土地と評価している。
今回の試験走行では、Googleの物流担当部署の協力を得て実施する。この試験で、工場や物流センター、港などのネットワークを連携させ、出荷元と物流業者の業務に自動運転トレーラーを組み込む道筋を探る。
Waymoは現在、アリゾナ州フェニックスで一般世帯向けに自動運転車「Chrysler Pacifica Hybrid」を提供している(参考記事)。試験に使用するトレーラーは、フェニックスで走行している自動運転車が搭載している自動運転向けハードウェアとソフトウェアを搭載している。ただしWaymoは過去数年に渡って、カリフォルニア州とアリゾナ州で自動運転トラックの試験走行を続けてきた。その結果、乗用車とはブレーキのかけ方や、旋回の方法、そして運転席から見えない部分など異なる点があったとしており、自動運転ソフトウェアを調整している可能性が高い。
Waymoは車両による物流が、アメリカ経済を支える主要な柱となっており、自動運転技術を導入することでこの業界をより強く、そして安全なものにできると考えている。また、車両物流の形も多様化するとの考えを示しており、例として物流トラックによる荷物の乗り合いサービスなどが考えられるとしている。
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Waymo