[ニュース]

WaymoがJaguar Land Roverと提携、無人タクシー向けに2万台のEVを導入へ

2018/03/28
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Waymoは、イギリスJaguar Land Roverとの提携を発表した。

Waymoは2018年3月27日(アメリカ西海岸時間)、イギリスJaguar Land Roverとの提携を発表した。同社のSUV型電気自動車(EV)「Jaguar I-PACE」にWaymoが開発した自動運転機能を組み込んだ車両を導入する。Waymoが自動運転車のベース車両としてEVを導入するのは、これが初めてだ。

図 Waymoの自動運転機能を組み込んだ「Jaguar I-PACE」

図 Waymoの自動運転機能を組み込んだ「Jaguar I-PACE」」

出所 Waymo

Jaguar I-PACEは、蓄電容量90kWhの大きめのリチウムイオン蓄電池を搭載しており、満充電状態からおよそ480km走行できる。Waymoはこの点を「1日中走り回ることができる」と評価している。

Waymoはこの車両で無人タクシーサービスを始める予定だ。そのために、今後2年で自動運転機能を組み込んだJaguar I-PACEを最大2万台導入する。2018年末に自動運転機能を組み込んだJaguar I-PACEの試験走行を開始し、2020年には無人タクシーサービス向けに投入する。Waymoは、無人タクシーサービスを2018年の後半に開始する予定を立てているが、当面はこれまで使用してきたFiat Chrysler Automobilesの「Chrysler Pacifica Hybrid」を基にした車両を使用すると考えられる。

Waymoは「これは始まりに過ぎない」としており、自動運転車を利用した将来のサービスは、利用者が望む用途に合わせて設計しなければならないとしている。例として、車内で事務作業をしながら移動できる車両や、友人と夕食を楽しみながら移動できる車両、仮眠を取りながら移動できる車両などを挙げている。Jaguar Land Roverは、ニューヨーク市マンハッタンのJacob K. Javits Convention Centerで3月30日から開催予定の「ニューヨーク国際オートショー」に、Waymoの自動運転機能を組み込んだJaguar I-PACEを出展する予定だ。


■リンク
Waymo
Jaguar Land Rover

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...