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デンマークØrsted、イングランド・リヴァプールで巨大蓄電池を運用開始

2019/01/08
(火)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

デンマークØrsted(エルステッド)は、イングランド・リヴァプールの「Carnegie Road」に建設中だった巨大リチウムイオン蓄電池が完成し、運用を開始したと発表した。

デンマークØrsted(エルステッド)は2018年12月24日(グリニッジ標準時)、イングランド・リヴァプールの「Carnegie Road」に建設中だった巨大リチウムイオン蓄電池が完成し、運用を開始したと発表した。2018年4月に計画を発表し、設置工事を進めていたもので、リチウムイオン蓄電池にはアメリカNEC Energy Solutionsの「GRID STORAGE SOLUTION(GSS)」を採用している(参考記事)。

図 Ørstedがリヴァプールの「Carnegie Road」に建設した巨大リチウムイオン蓄電池

図 Ørstedがリヴァプールの「Carnegie Road」に建設した巨大リチウムイオン蓄電池

出所 Ørsted

今回運用を開始した巨大蓄電池は、NEC Energy SolutionsのGSSを3基使用し、最大出力を20MW(2万kW)としたもの。太陽光発電所や風力発電所など、気象や時間帯によって発電量が大きく変動する発電所の電力を充電し、送電系統に流す電力量を安定させることを狙って設置した。Ørstedはリヴァプール湾で巨大洋上風力発電所「Burbo Bank Offshore Windfarm」(出力は90MW:9万kw)を運営しており、2017年6月にはこの発電所に出力2MW(2000kW)の蓄電池を接続している(参考記事)。Ørstedは、風力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電所の増加に対応するために、Carnegie Roadに巨大蓄電池を建設した。

Ørstedで、新たな蓄電池施設の建設を統括しているBridgit Hartland-Johnson氏は「より多くの電気製品を使うようになり電気自動車が普及しつつある現在、私たちの電力消費パターンは変化しつつある。そして、以前よりも予測が難しくなりつつある。さらに発電の方法も、再生可能エネルギーを積極的に活用するように変化している。この結果、送電系統を安定させる方法も、より柔軟に素早く対応できるものに変化しなければならなくなっている」と、巨大蓄電池を設置した狙いについて語っている。

Ørstedのイギリス法人で代表取締役を務めるMatthew Wright氏は「私たちは再生可能エネルギーのみですべてが動く世界を目指している。しかし、この目標を達成するには再生可能エネルギーを利用した発電所を作るだけでは足りない。再生可能エネルギーの利用を促進するには、巨大蓄電池などのエネルギーを保存する技術が欠かせない」と、巨大蓄電池をさらに建設する意向を明かした。


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Ørsted

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