[イベント]

第3回 IEEE 直流マイクログリッド国際会議(ICDCM)が開幕!

― 島根県松江市に26カ国270名が結集 ―
2019/05/22
(水)
SmartGridニューズレター編集部

5月20日(月)~23日(木)の4日間の予定で、IEEE パワーエレクトロニクスソサイアティ(PELS)が主催する「第3回IEEE ICDCM(直流マイクログリッド国際会議)2019」が、島根県松江市のくにびきメッセで開催された。

26カ国270名が参加した「第3回IEEE ICDCM(国際直流会議)2019」

 「水の都」とも言われ、国宝「松江城」を擁する島根県松江市で、第3回 IEEE 直流マイクログリッド国際会議 「ICDCM 2019」が、電気学会D部門、電子情報通信学会、電気設備学会の協賛を得て、2019年5月20日~23日の4日間、開催されている(写真1~3)。

写真1 ICDCM 2019の会場となった島根県松江市「くにびきメッセ」(島根県立産業交流会館)の外観

写真1 ICDCM 2019の会場となった島根県松江市「くにびきメッセ」(島根県立産業交流会館)の外観

出所 編集部撮影

写真2 開催場所である島根県松江市の案内図

写真2 開催場所である島根県松江市の案内図

出所 編集部撮影

写真3 会場入り口のウェルカムボード

写真3 会場入り口のウェルカムボード

出所 編集部撮影

 半導体エレクトロニクスの発展と太陽光発電などの普及に伴って、パソコンやスマートフォン、ICレコーダー、デジカメをはじめ、蓄電池(DC)を搭載した自動車、サーバの集合体でもある(クラウドの中核でもある)データセンターに至るまで、市場には直流によって駆動する機器やシステムが普及し、溢れている。

 直流マイクログリッドの普及により、現在、交流(AC)電源を直流(DC)電源に変換する際に発生する膨大なエネルギー損失をなくして効率的に利用できる。これは脱炭素化社会を目指す面からも、社会的に期待が高まっている。

 このような背景のもとに開催されたICDCM 2019は、全世界の直流マイクログリッド(直流配電網)およびそれに関連する技術分野の研究者や専門家が結集し、直流システムや直流技術の研究開発と普及向上を目的として2年ごとに開催される直流の国際会議である(表1、表2)。

表1 第3回IEEE ICDCMのプロフィール(敬称略)
項目 内容
名称 第3回 IEEE 直流マイクログリッド国際会議 (通称:IEEE 国際直流会議)
英文名称:The 3rd IEEE International Conference on DC Microgrids
(※第1回:2015年、米国・アトランタ、第2回:2017年、ドイツ・ニュルンベルク)
会議の趣旨 全世界の直流マイクログリッド(直流配電網)およびその関連技術分野の業界の研究者や専門家を集め、直流システムおよび技術の使用に関する理解と能力の向上を目的としている。
主催 IEEEパワーエレクトロニクスソサイアティ(PELS)
(IEEE PELS:IEEE Power Electronics Society)


IEEE PELS President(2019~2020年):Frede Blaabjerg教授(デンマーク オールボー大学(Aalborg University)
会期 2019年5月20日(月)~23日(木)
会場
(所在地)
くにびきメッセ、〒690-0826 島根県松江市学園南 1-2-1
協賛 電気学会 産業応用部門(D部門)、電子情報通信学会 通信ソサイエティ、電気設備学会
会議参加数 26カ国から270 名
併設展示会 出展小間数:23小間
運営        ICDCM 2019 国内委員会

  • ICDCM 2019 Chair:廣瀬圭一(NEDO)
  • ICDCM 2019 Vice-Chair:雪田和人(愛知工業大学)
  • ICDCM 2019 テクニカルブログラム委員会Chair:松井信正(長崎総合科学大学)

出所 第3回IEEE ICDCMの各種資料から編集部で作成

 

表2 第3回 IEEE ICDCMの論文数の内訳
論文概要の投稿数 185件(本文執筆前の論文の概要)
採択率 67%(審査の結果33%が不採択)
   発表形態①:Oral Papers 65件(スライドを使用した口頭発表)
  発表形態②:Poster Papers 56件(1枚のパネルを使用した発表)
  キャンセル数 4件(著者の都合による辞退)

出所 ICDCMの資料をもとに編集部で作成

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