Wi-SUNをベースとする標準化の検討
現在、Wi-SUNアライアンスにおけるJUTAワーキンググループでは、JUTAで開発されたU-Bus、U-Bus Air仕様をWi-SUN標準のひとつとして採用する検討が進められている。
テレメータリング推進協議会(JUTA)は、IEEE 802.15.4gに基づくSmart Utility Networks(SUN)の標準規格を認証し、その普及を促進するために設立された「Wi-SUNアライアンス」に、U-Bus、U-Bus Airの認証機能をアウトソースすることが検討しており、Wi-SUNアライアンスと協議が進められているのである。
ガスのスマートメーターは2018年から導入へ
一方、東京ガスでは、通信機能を備えたガスメーターおよび通信端末については、すでに、遠隔監視サービスや難検針対策の目的で導入が開始されている。
具体的には、PHS対応のNCUが数万台、U-Bus Airについては最近の2014年3月から導入を開始したところでもあり、200台程度が導入されている。また、超音波式ガスメーターは、すでに40万台程度が導入されている。
さらに、同社は、去る2014年10月16日、“「チャレンジ2020ビジョン」実現に向けた2015〜2017年度の主要施策〜総合エネルギー事業の進化、グローバル展開の加速〜”を発表した注14。
このチャレンジ2020ビジョンの中の<スマート化の推進>の項では、
- スマートメーターの全戸導入に向けて、2018年から設置を開始するため、今後3年間でテスト・技術開発を行う。
- 業務効率化に加え、双方向通信による利便性の向上、計測データや顧客の声を活用したきめ細かいエネルギーソリューションを目指す。
というチャレンジに満ちたアクションプランを提示。本格的なスマートメーターの導入を推進するロードマップを示し、大きな期待と注目を集めている。
本記事は、『920IP(ZigBee IP)とWi-SUN標準2015[具体化するM2M/スマートグリッドへの展開](インプレス刊、2014年11月11日)の第7章より一部抜粋し、加筆・修正して再掲載したものである。同書の内容詳細は以下の通り。
http://www.impress.co.jp/newsrelease/2014/11/20141111-01.html