新しいビジネスモデルを求めて、新電力の動きが活発化している。2014年5月16日現在、新電力への参入企業は225社に達し、多彩な業種が名乗りをあげ、新市場におけるビジネス機会を目指してしのぎを削っている。前編は、2014 年4月1日から新電力として、首都圏でビジネスを開始した株式会社関電エネルギーソリューションのプロフィールやビジネスモデルと、そのビジネス展開を紹介した。後編では同社のユーティリティサービスの詳細や具体的な導入事例、コストの削減イメージなどを紹介する。なお、本記事は、同社の営業本部 ユーティリティ営業部長 田宮久史氏、総務部 広報グループ部長 小田敏広氏への取材をベースにまとめたものである。
1.関電エネルギーソリューション(Kenes)のユーティリティサービス
前編(本誌2014年5月号)で述べたように、関電エネルギーソリューション(以下、Kenes)が提供するユーティリティサービスは、次のとおりである。
| 顧客の施設運営のために必要となる電気、ガス、熱、冷水などを供給するためのユーティリティ設備を、Kenesが設計、施工して設備を保有し、運転・保守・運用管理に至るまでの全部または一部の業務を顧客に代わって、一括して実施するサービス。 |
ここでは、その内容を詳しく見てみよう。
関連記事
横浜スマートビジネス協議会(YSBA)の新しい展開
2017年11月9日 0:00
新菱冷熱工業がスマートグリッド用新プロトコル『IEEE 1888』で世界初の「広域多棟システム」を構築=本社ビル/中央研究所/第7新菱ビルの3棟を相互接続=
2011年11月30日 0:00
ヤンマーの脱炭素化へ向けたエネルギーソリューション事業
2019年9月11日 0:00
エネルギーIoTで変革をめざすNTTスマイルエナジーの再エネアグリゲータとしての挑戦
2018年1月1日 0:00
けいはんなデータセンターにおける 新世代のエネルギー制御システム
2014年2月1日 0:00
新しい市場の開拓を目指す日立のBEMSアグリゲータビジネス
2013年8月1日 0:00