[RE100加盟企業に聞く!]

大和ハウスグループの環境負荷(CO2)ゼロへの挑戦

─ 船橋市で日本初の「再エネ100%のまちづくり」を開始 ─
2019/11/01
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

今後の展開:エネルギー性能とレジリエンス性の高い住宅を

―編集部 「再エネ100%のまちづくり」のイメージがよくわかりました。工事の進捗状況はいかがですか?

園田 現在、2021年3月の完成を目指して基礎工事を進めているところです。2020年から、順次、入居者が始まると思います。

―編集部 今回、台風15号よって千葉県をはじめ多くの地域で甚大な被害を受けましたが……

園田 そうですね。今回の台風(15号と19号)やそれに伴う長期の停電が発生しました。

 当社は、ZEHやZEBなど低炭素化に向けた取り組みとともに、レジリエンス性の高い戸建住宅商品も開発しています。

 省エネ性を高める断熱性の高い外張り断熱通気外壁や、電気を創り出す太陽光発電、エネファーム、電気を貯めて非常時にも使えるリチウムイオン電池を、新たに開発した「切替盤」で連携させることで、停電時の電力と冷暖房・給湯を確保し、雨天でも10日間の停電に対応でき、通常時の光熱費も大幅に削減します。

 低炭素化はもちろんのことですが、何日間かは停電にも耐えられる、風雨に強いレジリエンス性の高い住宅を世の中に普及させていきたい。それが、私たち住宅産業の役割と思っています。

―編集部 ありがとうございました。

◎プロフィール(敬称略)

山本 亮(やまもと りょう:写真右)

大和ハウス工業株式会社 次世代イノベーション部門
環境部 環境マネジメントグループ グループ長

1995年近畿大学理工学部卒業、同年大和ハウス工業株式会社に入社。生産購買本部にてISO 14001認証取得プロジェクトに従事。1999年から環境部にてゼロエミッション、温暖化対策、環境法令管理などを担当。2018年から現職にてグループ環境マネジメントを主管。

園田 峯三(そのだ ほうぞう:写真左)

大和ハウス工業株式会社 環境部 環境経営推進グループ 主任技術者

1996年関西大学工学部機械システム工学科卒、同年大和ハウス工業株式会社に入社後、本社生産技術部門で全国工場設備の導入・改善に長年携わる。2010年、省エネ、節電社内プロジェクトに従事し、2011年から環境部に配属。現在は環境経営戦略・気候変動対策の立案、エネルギービジネス関連等を担当。
電気主任技術者、エネルギー管理士。

山本 亮(やまもと りょう:写真右)園田 峯三(そのだ ほうぞう:写真左)

「サステナビリティレポート 2029」(2019年7月発行)

大和ハウスグループ
「サステナビリティレポート 2029」(2019年7月発行)

大和ハウスグループが、2055年の創業100周年に売上高10兆円の目標を掲げて挑戦する羅針盤ともなっている。

「経営の考え方と全体像」「実践報告」「外部評価・データ集」の3部構成でとなっており、SDGs/ RE100時代の同グループの熱気が感じられるレポートとなっている。
■A4判・262頁
https://www.daiwahouse.com/sustainable/csr/esg/csr_report/

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