[SDGsをバックアップする技術イノベーション]

最終回 SDGs達成のための5Gなどモバイル関連技術の活用

2020/02/06
(木)
新井 宏征 インプレスSmartGrid ニューズレター コントリビューティングエディター

世界では5Gの商用サービスはすでに開始され、日本でもいよいよ2020年春から5Gの商用サービスが開始される。
これまでの2回の連載では、目標の2030年まであと10年となったSDGsの目標達成のために新技術、特にICT関連の技術が活用できることを事例を中心に見てきた。最終回となる今回は、ICTの中でも近年注目されている5Gなどのモバイル技術とSDGsの関連を確認していく。その上で、企業としてSDGsに関する取り組みをどのように進めれば良いのか、そのヒントを紹介する。

世界における5Gサービスの提供状況と今後の予測

 米国や韓国、中国など、すでに世界各国で5Gサービスが開始されており、日本でも2020年の春には5Gの商用サービスが開始される予定である。2020年、5Gへの注目度は、ますます高まってきている。

 2019年12月に米国マウイで開催されたクアルコムの「Snapdragon Tech Summit」では、世界109カ国325以上の事業者が5Gへの投資を進めていることが明らかにされた注1

 GSMA(GSM Association)が毎年公表しているレポート「The Mobile Economy」の最新版「The Mobile Economy 2019注2」(2019年2月公表)によると、2025年には世界の約半数の国が5Gサービスの提供を開始すると予測している。同じくGSMAが2019年11月に公表した「Global Mobile Trends 2020注3」(図1)では、2025年の国別の5G普及率(予測)が示されているが、それによると1位が韓国の66%、2位が米国の50%、そして3位は日本の49%になっている(図2)。

図1 Global Mobile Trends 2020の表紙(2019年11月)

図1 Global Mobile Trends 2020の表紙(2019年11月)

出所 https://www.gsmaintelligence.com/research/?file=c5f35990dcc742733028de6361ccdf3b&download

 このような5Gをはじめとするモバイル通信技術や端末の発展によって、2018年には約36億人だったモバイルインターネットユーザーが、2025年には約50億人にまで増加すると予測されている。


▼ 注1
クアルコムのアモン社長が語る「5G」カバーエリアを拡大できる期待の技術「DSS」とは - ケータイ Watch

▼ 注2
GSMA Intelligence - Research - The Mobile Economy 2019

▼ 注3
https://www.gsmaintelligence.com/research/2019/11/global-mobile-trends-2020/827/

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