世界における5Gサービスの提供状況と今後の予測
米国や韓国、中国など、すでに世界各国で5Gサービスが開始されており、日本でも2020年の春には5Gの商用サービスが開始される予定である。2020年、5Gへの注目度は、ますます高まってきている。
2019年12月に米国マウイで開催されたクアルコムの「Snapdragon Tech Summit」では、世界109カ国325以上の事業者が5Gへの投資を進めていることが明らかにされた注1。
GSMA(GSM Association)が毎年公表しているレポート「The Mobile Economy」の最新版「The Mobile Economy 2019注2」(2019年2月公表)によると、2025年には世界の約半数の国が5Gサービスの提供を開始すると予測している。同じくGSMAが2019年11月に公表した「Global Mobile Trends 2020注3」(図1)では、2025年の国別の5G普及率(予測)が示されているが、それによると1位が韓国の66%、2位が米国の50%、そして3位は日本の49%になっている(図2)。
図1 Global Mobile Trends 2020の表紙(2019年11月)
出所 https://www.gsmaintelligence.com/research/?file=c5f35990dcc742733028de6361ccdf3b&download
図2 2025年の5G普及率予測
出所 https://www.gsmaintelligence.com/research/?file=c5f35990dcc742733028de6361ccdf3b&download
このような5Gをはじめとするモバイル通信技術や端末の発展によって、2018年には約36億人だったモバイルインターネットユーザーが、2025年には約50億人にまで増加すると予測されている。
▼ 注1
クアルコムのアモン社長が語る「5G」カバーエリアを拡大できる期待の技術「DSS」とは - ケータイ Watch
▼ 注2
GSMA Intelligence - Research - The Mobile Economy 2019
▼ 注3
https://www.gsmaintelligence.com/research/2019/11/global-mobile-trends-2020/827/