世界のインダストリアルIoT最新動向2016 [Industrie 4.0/IIC/IVI/中国製造2025]
2016年5月13日 15:43
1990年代後半から韓国、中国、台湾、インドなどのアジア勢の急速な台頭によって、日米欧の製造業における国際的な競争力は相対的に低下し、袋小路に入ってきている。このため、国際的に急速に普及してきた、モノやサービスをつなげるインターネット「IoT」(Internet of Things)/「IoS」(Internet of Services)をどう活用し、産業分野にイノベーションを起こして生産性を向上させるかが課題となり、製造業の先進国であった日米欧は、後の命運を分ける時代に突入した。
日本、米国、ドイツ(欧州)は、国際競争力を強化する面からも、産業界(製造業など)における抜本的な変革が必要であるということから、まずドイツが第4次産業革命「Industrie 4.0」という構想を打ち立て、これに刺激されて、米国ではIIC(Industrial Internet Consortium)が設立された。これらは国際的な流れとなって、日本ではIVI(Industrial Value Chain Initiative)やIndustry4.1J、中国では「中国製造2025」などと波及していっている。
本書では、日米欧の産業界(主に製造業分野)におけるIoTの応用を中心に、最近話題になっている「中国製造業2025」の最新動向についても解説する。また、課題であるセキュリティについても問題提起と取り組みについて解説している。
