ペロブスカイト材料の国内サプライチェーン強化、伊勢化学と稀産金属が協業

ヨウ化鉛の調達から販売まで一貫体制を構築

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年2月6日 (金曜) 14:00

PSC原材料の供給体制強化に向け協業

 ヨウ素大手の伊勢化学工業株式会社(以下、伊勢化学工業)は、稀産金属株式会社(以下、稀産金属)と、ペロブスカイト太陽電池(PSC)注1向け原材料の供給体制を強化するため、基本合意を締結した。ヨウ化鉛などのPSC原材料の調達から販売までの一貫体制を構築するのが目的。2026年2月5日に発表した。

原料確保から材料製造・販売までの一貫体制構築

 ペロブスカイト太陽電池は、世界で日本が第 2 位の生産国であるヨウ素を主原料とし、日本国内で原材料の確保ができる点で注目されているとする。

 今回の協業では、ヨウ素生産で世界大手の伊勢化学工業と、材料合成の知見を持つ稀産金属が連携する。具体的には、ヨウ化鉛をはじめとしたPSC向けヨウ素原料の確保から、それをもとにした材料の製造、販売までの一貫した体制を構築する。

 すでに、政府の年間数GWという次世代型太陽電池生産の目標に対応するため、ヨウ素原料と工場用地を確保している。今後、両社は、PSC向けヨウ素系材料のサプライチェーンを強化する。

 伊勢化学工業は、千葉県、宮崎県に拠点があり、ヨウ素原料の供給やヨウ素回収、ヨウ素化合物高純度化などのノウハウがある。

 稀産金属は、先端産業の高純度化合物の製造で実績がある。大阪府の本社工場で、PSC向けの材料を製造している。子会社の KI Chemical 株式会社(以下、KI Chemical)が秋田県に工場を新設し、ヨウ素系PSC材料の増産を計画している。さらに、 KI Chemical は、PSC1GW相当のヨウ化鉛生産工場を2027 年までに設立する予定である。


注1:ペロブスカイト太陽電池(PSC):結晶構造の一種であるペロブスカイトを用いた太陽電池。薄型で柔軟性があり、設置場所の制約が少ない次世代技術。

参考サイト

伊勢化学工業株式会社 ニュース 2026年2月5日「稀産金属株式会社とのペロブスカイト太陽電池材料に関する基本合意の締結について」

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