日豪で蓄電池材料の供給網構築、出光興産ら4社協業

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年2月5日 (木曜) 13:00

天然グラファイト系負極材の供給網を構築へ

 出光興産株式会社(以下、出光興産)は、リチウムイオン電池などに使用される天然グラファイト系負極材の供給網を構築するため、豪Graphinex Pty Ltd(以下、グラフィネックス)、丸紅株式会社(以下、丸紅)、株式会社NSC(以下、NSC)の3社と協業契約を2月3日に締結した(図1)。調達リスクの軽減、アジア地域での電池材料供給網の強靭化につなげるという。2026年2月4日に発表した。

図1 出光興産、グラフィネックス、丸紅、NSCによる天然グラファイト系負極材の供給スキーム

出所 出光興産株式会社 ニュースリリース 2026年2月4日、「リチウムイオン電池用天然グラファイト系負極材の供給網構築に向けグラフィネックス、丸紅、NSCと協業契約を締結」

資源開発・製造・市場供給までを構築

 リチウムイオン電池の主要材料である天然グラファイト系負極材は、国内流通の多くを海外に依存しており、安定調達が課題となっている。4社の協業では、グラフィネックスが保有する豪州クイーンズランド州のグラファイト資源を活用し、日豪間で資源開発から負極材の製造、市場供給までの一貫した、天然グラファイト系負極材の供給網を構築する。

 具体的には、グラフィネックスが、グラファイトの採掘から、天然グラファイト系負極材の製造までを手がけ、プロジェクト全体の管理も担う。採掘では、出光興産が石炭開発を通じて蓄積した技術を投入して支援する。

 加工工程では、電気エネルギーを安定的かつ効率的に蓄積できるように負極材を球状化し、その後にNSCのガラス加工技術を用いて不純物を除去する工程の導入を、同社が主導する。丸紅は、これら工程導入の支援に回る。

 今後、4社は、天然グラファイト系負極材の製造拠点の候補地検討などの事業化に向けた具体的な協議を進める。


参考サイト

出光興産株式会社 ニュースリリース 2026年2月4日、「リチウムイオン電池用天然グラファイト系負極材の供給網構築に向けグラフィネックス、丸紅、NSCと協業契約を締結」

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