ワイヤレス電力伝送(WPT)技術の最新動向2013
2014年9月16日 16:19
スマートフォンの普及や電気自動車の登場などによって、ワイヤレス(無線)技術を使って電力を供給する「ワイヤレス電力伝送」(WPT)という技術が、急速に注目を集めています。
すでに、ワイヤレス給電技術に関する業界団体「WPC」(Wireless Power Consortium)によって2010年3月に制定された標準規格「Qi」(チー規格)は、スマートフォン/タブレット端末やデスクスタンドなどにも搭載され、急速に普及し始めています
また、各企業や団体でWPT(ワイヤレス電力伝送)技術を中心にした研究開発活動が活発に進められ、並行して標準化活動も積極的に推進されています。WPT技術の標準化活動に関しては、とくにデジタル家電への応用においてCEA(米国家電協会)R6.3、IECTC100、韓国のTTA(情報通信技術協会)といった標準化団体で検討されているほか、WPC(Wireless Power Consortium)やA4WP(Alliance for Wireless Power)などの企業アライアンスの活動も活発です。また、電気自動車への応用に関しては、SAE J2954(米国自動車協会)やIEC TC69(ISO TC22)などが2014年頃までの規格化を目指して標準化活動を展開しています。
