IoT時代の次世代無線通信規格LPWAの全貌[NB-IoT/Cat-M1からLoRaWAN/SIGFOX/IEEE 802.11ahまで]

2017年3月16日 14:40

 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。

 第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、小売業からスマートシティに至るまで、M2M/IoTの取り組みが活発化しており、2020年にはセンサーや通信モジュールをはじめとするIoTデバイスの接続数は、250億~500億個にも達すると見られています。
 このような背景もあり、産業界では、企業のミッションクリティカル(基幹業務)向けIoTや、センサー/スマートメーター向けのマッシブ(大量)IoTで利用するネットワークのニーズが急速に高まってきています。

 前者では、多少コストがかかっても、LTEなどを使用した高信頼性や低遅延性、高可用性を重視したセルラーIoTシステムが求められています。
 一方、後者では、低価格で低消費電力、かつ長距離通信が可能な大量IoTシステム(LPWAシステム)が求められています。世界的にはすでに多くの国々で、LoRaWANやSIGFOXなどのLPWAが稼働し、また実証実験も行われています。

 日本では、京セラコミュニケーションシステムが2017年2月からSIGFOX、ソフトバンクが3月からLoRaWANなど、非セルラー系LPWAサービスの提供を開始する予定です。
 さらに、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどのモバイル通信事業者では、セルラー系LPWAの実証実験を展開しており、2017年度中にはセルラー系のLPWAサービス(NB-IoT、eMTC)も提供される予定となっています。

 本書は、大量のIoTデバイスを接続する次世代無線通信規格「LPWA」ネットワークの最新動向について、その全体像をまとめた決定版です。

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