国別の導入容量:中国がダントツの1位
〔1〕国別の新規導入容量トップ10
次に、2016年における、世界の国別の導入量を見てみよう。
図8は、風力発電の国別の新規導入容量トップ10を、図9は国別の累積導入容量トップ10を示したものである。
図8からわかるように、国別の新規導入容量では、第1位が中国(23.4GW、42.8%)、第2位が米国(8.2GW、15%)、第3位がドイツ(5.4GW、10%)、第4位がインド(3.6GW、6.6%)、第5位がブラジル(2.0GW、3.7%)となっており、中国が他を引き離してダントツの第1位となった。
図8に示す国別の新規導入容量のトップ10だけで47.9GW(47,915MW)となり、合計の54.6GW(54,642MW)の88%を占めている。
〔2〕国別の累積導入容量のトップ10
また、図9からわかるように、国別の累積導入容量でも、第1位が中国(168.7GW、34.7%)、第2位が米国(82.1GW、16.9%)、第3位がドイツ(50GW、10.3%)、第4位がインド(28.7GW、5.9%)、第5位がスペイン(23.1GW、4.7%)と、ここでも中国がトップとなっている。
図9に示す国別の累積導入容量の世界のトップ10だけで411GW(411,214MW)となり、合計の487GW(486,790MW)の84%を占めている。
〔3〕国別に見る総発電量に占める風力発電の割合
また、総発電電力量に占める風力発電の割合は、各国で伸びてきている。GWECの調査では、第1位はデンマークで、40%が風力発電となっている。次いでウルグアイ、ポルトガル、アイルランドが20%以上となり、スペインとキプロスが約20%。ドイツが16%。巨大な風力市場をもつ中国は4%、アメリカは5.5%、カナダは6%程度が風力発電となった注5。