三菱電機:「FA-ITオープンプラットフォーム」の最新版
三菱電機は、製造業におけるIoTを実現するため、エッジコンピューティングによってFAとITを連携させた「FA-ITオープンプラットフォーム」の最新版注3を展示デモした(写真4)。テーマは、「すべてをつなぎ新たな価値の創造へ」。
写真4 三菱電機の「FA-ITオープンプラットフォーム」
出所 編集部撮影
具体的には、写真4に示すように、
- 最上部のクラウド含めたITシステム
- 中間のエッジコンピューティングを担うFA-ITオープンプラットフォーム(データモデル管理部は、インダストリー4.0のコンポーネントの1つである管理シェルに相当する部分)
- 最下部のPLC等のコントローラ機器やインバータ、ロボット、センサーなどのフィールド機器・装置が配置された生産現場
という3つの層で構成される。これによって、さまざまなネットワークから収集したデータの集約を可能とし、生産現場の構成や状態を定義・整理してわかりやすく表現できるようになり、現場レベルの分析・診断を可能とした。
オプティム(OPTiM):Cloud IoT OSプラットフォーム
IoTプラットフォームサービスなどを提供する株式会社オプティム(OPTiM:東京都港区)は、あらゆる人に直感的なユーザー体験「AI・IoT機器の制御・ビッグデータ解析・クラウドサービスとの連携」を提供する、「OPTiM Cloud IoT OS」プラットフォームの展示デモを行った(写真5、写真6)。
写真5 「OPTiM Cloud IoT OS」プラットフォームの展示デモ
出所 編集部撮影
写真6 「OPTiM Cloud IoT OS」プラットフォームの役割
出所 編集部撮影
写真5は、IoTゲートウェイ(左上のアンテナ付きの白色のデバイス)と接続された、
- ネットワークカメラ(右端)からの映像をクラウドに上げ、
- センサーデバイス〔左下の赤色のモジュール。Bluetooth(BLE)で接続〕からの温湿度、照度、気圧などの情報をクラウドに上げ、
AIによって解析するデモである。クラウドは、Azure(マイクロソフト)、Watson(IBM)、Google Cloud Platform、AWS(アマゾン)などのAI系クラウドサービスとの連携が可能となっている。
すでに、さまざま産業へのソリューションが提供されているが、さらに、ドローンなどを用いて佐賀県や佐賀大学と農業ソリューション(例:病害虫の被害の解決)の実証実験や、漁業・大学・行政関係者などと水産ソリューション(例:ノリ養殖の品質・収量の向上)などの実証実験も行われている。