[特別レポート]

5G基地局をベースにエッジ/クラウド連携の社会システムを開発へ

― AIエンジンで低消費電力化し省エネ・データセンターを実現 ―
2019/03/08
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

エッジシステム開発のロードマップ

 実証事業における今後のエッジコンピューティングシステム開発のロードマップを、図14に示す。

図14 エッジコンピューティングシステム開発の今後の展開

図14 エッジコンピューティングシステム開発の今後の展開

出所 環境省平成30年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業:【5G基地局を構成要素とする広域分散エッジシステムの抜本的省エネに関する技術開発】

 今後の実証事業は、5Gの標準化の進展や日本における5Gの商用サービスの状況を睨みながら進めていくことになる。平成30(2018)〜平成31(2019)年度の2年間は、エッジコンピューティングシステムの広域連携システムについて、個別の要素技術の開発を行っていくが、3年目の平成32(2020)年度は、これらを合体させた総合システムの実証のフェーズに入る。

 これに加えて、大阪大学では、すでにディープラーニング(強化学習型)やAIなどを用いて開発された、同大学のデータセンターでも稼働している世界最先端のAIコンピュータ技術なども駆使して、データセンターにおけるエネルギー・電力消費を予測しながら、大幅な電力削減を目指している。

 国際的にも、地球温暖化対策としてSDGsやパリ協定に向けた取り組みが活発になっており、データセンターの空調電力の削減や、サーバ全体の電力の削減やCO2削減が期待されている。

◎取材協力(敬称略)

松岡 茂登(まつおか もりと)

松岡 茂登(まつおか もりと)

大阪大学サイバーメディアセンター 教授

1985年4月 NTT研究所入所
2009年 NTT環境エネルギー研究所 所長
2012年 NTT情報流通総合研究所 主席研究員
2013年4月 大阪大学サイバーメディアセンター 教授に就任、現在に至る
エネルギーマネージメント技術、データセンターの省エネルギー技術、および高速ネットワークの省エネルギー技術など、広くグリーンICT技術の研究に従事

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