Dで始まるスマートグリッド用語
2014年10月29日 15:46
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DAG
- [Directed Acyclic Graph]
- 読み方ダグ
- 日本語訳非循環有向グラフ
循環しないネットワーク・トポロジーを構成(閉ループ回路にならないネットワーク構成)するための技術。IETF で標準化が行われている経路制御プロトコルに関連する用語。
DARPA
- [Defense Advanced Research Projects Agency]
- 読み方ダーパ
- 日本語訳米国国防総省高等研究計画局
1958年設立(当初はARPA であった)。軍事用のための新技術開発や研究を行う米国国防総省の機関。ARPA(後のDARPA)の時代に、現在のインターネットの原型であるARPANET(1969年運用開始)を開発したことが広く知られている。
DC-ACコンバータ
- [Direct Current to Alternative Current Converter]
- 読み方ディー・シー・エー・シー・コンバータ
- 日本語訳直流-交流変換器
直流電圧(DC:Direct Current)から、異なる交流電圧(AC:AlternativeCurrent)をつくる場合の変換器。例えば、太陽光発電でつくられる直流(DC)の電気を、一般家庭で使う交流(AC)の電気に変換する。スマートハウスに設置されるパワーコンディショナー(コンバータもインバータも内蔵している)も、太陽電池の直流電圧を交流電圧に変える機能をもっている。しかし、パワーコンディショナーは直流を交流に変換するだけでなく、電力会社へ太陽光発電の電力を売電するなど電力系統との連携機能をもっているものもある。
DC-DCコンバータ
- [Direct Current to Direct Current Converter]
- 読み方ディー・シー・ディー・シー・コンバータ
- 日本語訳直流(DC:Direct Current)-直流(DC)変換器
例えば低い直流電圧(例:5V)から、高い直流電圧(例:40V)を作る(昇圧するという)場合に使用する変換器。
DC-HSDPA
- [Dual Cell HSDPA]
- 読み方ディー・シー-エイチ・エス・ディー・ピー・エー
- 日本語訳第3.9世代の移動体通信システムのひとつ
HSDPA(High Speed Downlink Packet Access、高速下り回線。5MHz幅、21Mbps)の発展型規格。隣接する2 つ(5MHz 幅×2)の下り(Downlink)方向のキャリア(搬送波)を、1つの端末で同時に受信する方式。これによって、下り方向最大42Mbps〔=HSDPA(21Mbps)× 2)を実現。イー・モバイルが2010年12月から、ソフトバンクモバイルは2011年2月からサービスを開始している(上り大5.8Mbps)。
DDoS攻撃
- [Distributed Denial of Service attack]
- 読み方ディー・ドスこうげき
- 日本語訳分散型サービス不能攻撃
ターゲット(標的)とするサーバ(コンピュータ)に対して、複数のコンピュータから大量のパケットを送りつけ、ネットワークを輻輳(渋滞)させ、サーバのサービス機能を停止させてしまう攻撃。「分散DoS 攻撃」とも言われる。
DECC
- [Department of Energy and Climate Change]
- 読み方デック
- 日本語訳英国エネルギー・気候変動省
-
DER-CAM
- [Distributed Energy Resources Customer Adoption Model]
- 読み方ディー・イー・アール-カム
- 日本語訳分散型電源の需要家採用モデル
需要家が分散型電源を採用する際の経済モデルのこと。米国・ローレンス・バークレー国立研究所が2000年から開発を行っているDER-CAMという経済モデルを応用した取り組み。
DEWG
- [Domain Expert Working Group]
- 読み方ディー・イー・ダブリュー・ジー
- 日本語訳NIST内のスマートグリッド専門家のグループ
米国のNIST(米国国立標準技術研究所[→])が、2009年春に立ち上げたスマートグリッド専門家のグループ。スマートグリッドの相互接続性などを開発する。
DHS
- [Digital Home Standard]
- 読み方ディー・エイチ・エス
- 日本語訳UPAが策定する家庭向けPLC標準仕様
電力線搬送通信(PLC)の業界団体「UPA[→]」(Universal Powerline Association)が策定する、家庭向けPLC 標準仕様。UPAは、スペインのDS2(Design of Systemson Silicon)社が中心となって設立した。
DHS
- [Department of Homeland Security]
- 読み方ディー・エイチ・エス
- 日本語訳米国国土安全保障省
2002年11 月設立。米国で、2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件を契機に設置された政府の組織。
DisplayPort
- -
- 読み方ディスプレイ・ポート
- 日本語訳映像出力インタフェース規格
液晶ディスプレイなどのデジタルディスプレイ装置用の映像出力インタフェースの規格。VESA によって策定された規格。DisplayPort Version 1.2では3D 映像と2160 ×3840画素映像への対応が可能となった。また、音声信号や汎用データの転送も可能。
(注)VESA:Video Electronics Standards Association、米国のビデオエレクトロニクス標準協会。パソコン用グラフィック関連機器の規格標準化を目的とした組織。
DLMS
- [Device Language Message Specification]
- 読み方ディー・エル・エム・エス
- 日本語訳デバイス言語メッセージ仕様
通信機能の抽象モデリングに対する一般的なコンセプト。DLMS ユーザー協会(DLMS-UA:DLMS User Association)で開発・保守されている7つで構成される標準セット(IEC TC 13 WG 14で定義)。この「DLMS」と、DLMS のプロトコル(ランスポート層/アプリケーション層)を使用するCOSEM(Companion Specification for Energy Metering:エネルギー検針に関する関連仕様)の規格のセット(IEC 62056)は、電力会社のスマートメーターの検針データ交換用の国際規格となっている。
DLNA
- [Digital Living Network Alliance]
- 読み方ディー・エル・エヌ・エー
- 日本語訳ホームネットワークに関する規格/団体名
パソコンやデジタル家電機器、モバイル機器などを、ホームネットワークで相互接続し共有できる環境を実現するために、そのガイドラインを策定する業界団体(2003 年設立)、およびその規格名。DLNA1.0(2004 年6月)、DLNA1.5(2006年3 月)に続いて、DLNA2.0(DLNA のバージョン2.0)が策定されている。
DMIC
- [Delhi-Mumbai Industrial Corridor Project]
- 読み方ディー・エム・アイ・シー
- 日本語訳デリー・ムンバイ間産業大動脈構想
インドのデリーとムンバイ間(約1,500㎞)に貨物専用鉄道を敷設するプロジェクトのこと。この地域周辺における環境に配慮したインフラ整備なども同時に行われる。
DMS
- [Distribution Management System]
- 読み方ディー・エム・エス
- 日本語訳配電系統の制御システム
-
DMTF
- [Distributed Management Task Force]
- 読み方ディー・エム・ティー・エフ
- 日本語訳システム管理標準の開発を目的とする団体
IT 業界の企業が協力してシステム管理標準を開発、検証、促進、導入していくための団体。1992年設立(米国オレゴン州ポートランド)。
DNP3
- [Distributed Network Protocol Version 3]
- 読み方ディー・エヌ・ピー3
- 日本語訳分散型ネットワークプロトコル第3版
欧州の電力業界を中心に制定されたプロトコル。安定度の低い通信回線を使用しても信頼性の高い監視・制御システムを構築できるプロトコル。
DNS
- [Domain Name System]
- 読み方ディー・エヌ・エス
- 日本語訳ドメイン名前解決システム
例えば「96.30.44.124」のように表記されるインターネットのIPアドレスを、人間にわかりやすい「www.sample.com」のような名前(絶対ドメイン名)を対応づけするシステム(仕組み)のこと。
DOC
- [Department of Commerce]
- 読み方ディー・オー・シー
- 日本語訳米国商務省
米国の経済成長や技術競争力、持続的発展を促進するインフラを整備することによって、すべての米国人のために雇用の創出と生活水準の向上を図る官庁。米国商務省の傘下には、例えば、NIST(National Institute of Standards and Technology、米国国立標準技術研究所)がある。
DoD
- [United States Department of Defense]
- 読み方ディー・オー・ディー/ドッド
- 日本語訳米国国防総省
米国の国防・軍事を統合する官庁。情報通信分野では、内局にあった米国国防総省高等研究計画局(ARPA。後にDARPA[→]となる)がインターネットの原型であるARPANETを開発し、インターネットの基礎プロトコルであるTCP/IP(RFC793/RFC791)を標準化したことが広く知られている。
DOE
- [United States Department of Energy]
- 読み方ディー・オー・イー
- 日本語訳米国エネルギー省
米国のエネルギー保障と核安全保障を担当する官庁。核兵器の製造や管理、原子力技術の開発、エネルギー源の確保をはじめ関連の先端技術を開発。FERC[→](連邦エネルギー規制委員会)は、エネルギー省内の独立規制機関で、電力およびガス事業に対する規制・監督などを行っている。
Domain
- -
- 読み方ドメイン
- 日本語訳領域
電力網(グリッド)における、電力の流れに直接関係するドメイン(領域)の例として、(1)Bulk Generation(大型発電)ドメイン、(2)Transmission(送電)ドメイン、(3)Distribution(配電)ドメイン、(4)Customer(消費者)ドメイン、がある(NIST 用語)。
DR
- [Demand Response]
- 読み方ディー・アール
- 日本語訳電力需給の制御
デマンドレスポンス[→]
DRSG
- [Demand Response and Smart Grid Coalition]
- 読み方ディー・アール・エス・ジー
- 日本語訳デマンドレスポンス/スマートグリッド連合
デマンドレスポンス(電力需給の制御)やスマートメーター、スマートグリッド技術に関連するサービスや製品を提供する企業のために、IT 企業などで構成された米国の団体。
2001 年設立(ワシントンD.C.)。
DSM
- [Demand Side Management]
- 読み方ディー・エス・エム
- 日本語訳電力の需要側の管理
家庭(需要側)などの電力の需要状況等の制御・管理を行うこと。
DSSS
- [Direct Sequence Spread Spectrum]
- 読み方ディー・エス・エス・エス
- 日本語訳直接シーケンススペクトラム拡散方式
直接拡散方式とも言う。送信するデジタル信号(送信データ)を、低い電力で広い帯域(周波数を拡散した)の電波に乗せて送信する変調方式(IEEE 802.11無線LAN規格で採用されている)。
DTE Energy
- -
- 読み方ディー・ティー・イー・エナジー
- 日本語訳米国のガス・電気関連のサービス会社
デトロイトエジソン(Detroit Edison)と、ミシガン天然ガス株式会社(MichCon)が親会社(米国ミシガン州デトロイト)。
DTLS
- [Datagram Transport Layer Security(RFC 4347)]
- 読み方ディー・ティー・エル・エス
- 日本語訳IETF標準のデータグラムトランスポート層セキュリティプロトコル
データグラム通信(パケット通信)におけるセキュリティプロトコル(RFC4347標準)。DTLSによって、クライアント/サーバ型アプリケーションの通信で、盗聴や改ざん、メッセージの偽造を防止ができる。
(注)通信路を固定的に設定しないで、個々のデータ(IPパケット等)の中の宛先アドレスをもとに通信路を決める通信を、「データグラム通信」あるいは「コネクションレス型通信」と言う。