Wで始まるスマートグリッド用語
2014年10月29日 19:02
クリックすると、その文字から始まるスマートグリッドの用語をすべて表示します。
WAN
- [Wide Area Network]
- 読み方ワン
- 日本語訳広域通信網
地理的に離れた場所同士を接続するネットワーク。例えば、3Gモバイル網や、WiMAX、有線の光ファイバ通信網などがある。
WASA
- [Wide-Area Situational Awareness]
- 読み方ダブリュー・エー・エス・エー
- 日本語訳送電系統の広域監視制御システム
電力会社の送電系統広域監視制御システム。現在行われている電力系統の自動化や配電の自動化に加え、太陽光発電などの分散型電源の管理やエネルギー管理システム(EMS)への対応も含めて、電力系統のモニタリング(監視)や制御を行うシステム。
WBEM
- [Web Based Enterprise Management]
- 読み方ダブリュー・ビー・イー・エム
- 日本語訳Webベースの企業システム管理
ネットワークに接続されたパソコン等のリソース情報を一元管理する技術。
WDM
- [Wavelength Division Multiplexing]
- 読み方ダブリュー・ディー・エム
- 日本語訳波長分割多重
波長分割多重。1本の光ファイバに光の波長を分割して複数の波長(例:100波)を通し、各波長にデジタル信号を乗せて高速化を実現する技術。この場合、光ファイバ1 本(1芯)で、100本分のデジタル信号が送れることになる。
Wi-Fi Alliance
- [Wireless Fidelity Alliance]
- 読み方ワイファイ・アライアンス
- 日本語訳ワイファイアライアンス
ワイファイアライアンス。無線LAN 規格であるIEEE802.11a/b/g/nの相互接続性試験などを行って認証し、無線LAN(IEEE 802.11)製品の普及促進を目指す業界団体(1999 年設立)。主に相互接続試験方法の策定、製品の認証およびWi-Fi ブランドの普及に向けたプロモーショ活動を実施している。会員数は466社(2011 年10 月時点)。Wi-Fi Alliance が実施する認証試験に合格した無線LAN(802.11a/b/g/n等)製品はWi-Fi 機器と言われ、Wi-Fi CERTIFIED ロゴが与えられる。このほか、無線LAN 機器の設定やセキュリティの設定を簡単に実現するためのWPS( Wi-Fi Protected Setup)認証や、ピア・ツー・ピア技術で無線LAN端末を接続するWi-Fi Direct の認証なども行われている。また、スマートグリッドについても意欲的に取り組んでいる。
(1)2009年には、スマートグリッドへの取り組みを強化・促進し、スマートグリッドデバイスやアプリケーション向けに、Wi-Fi認証試験プログラムを拡張するために、『Smart Grid Task Group』を設立。
(2)2011年8月には、Wi-Fi Alliance、HomePlug Alliance、HomeGrid Forum、ZigBee Alliance の4 者で、スマートエネルギーアプリケーションおよびデバイス(機器)に関する、「SEP 2[→] 相互接続推進のためのコンソーシアム」(Consortium for SEP 2 Interoperability[→] )を結成。SEP 2(Smart Energy Profile 2)の認定プログラム策定に向けたコラボレーションを開始した。SEP 2(Smart Energy Profile)とは、スマートハウスなどにおいて電力消費量の測定や表示(見える化)、デマンドレスポンス(電力需給の制御)などを行う制御用のアプリケーションプロファイル(機能標準)。
(3)また、2011 年8月に、米国イリノイ州シカゴにおいて第1回『Wi-Fi SmartEnergy Forum』を開催し、史上初となるWi-Fi SEP 2相互接続性の大規模デモを実施した。
なお、SEP 2に関するWi-Fi 認証製品が登場するのは2012年の予定となっている。
Wi-Fi Direct
- -
- 読み方ワイファイ・ダイレクト
- 日本語訳Wi-Fiアライアンスが策定した無線LAN機器同士でP2P接続する仕様
Wi-Fi アライアンスが策定した無線LAN機器同士でP2P(Peer to Peer、対等通信)接続する仕様。すなわち、アクセスポイント(基地局)がなくても、無線LANが搭載されているスマートフォンや、パソコン、デジタルカメラ、プリンタなどの機器同士を無線で接続できる。Wi-Fi アライアンスは、010年10月から、このWi-Fi Direct 対応機器の認証を開始している。
Wi-Fi Smart Energy Forum
- -
- 読み方ワイファイ・スマート・エナジー・フォーラム
- 日本語訳Wi-Fiスマートエナジーフォーラム
Wi-FiAlliance[→]が、2011 年8 月に、米国イリノイ州シカゴにおいて開催した第1回「Wi-Fi Smart Energy Forum」では、史上初となるWi-FiとSEP 2との相互接続性の大規模デモが実施された。このデモでは、Wi-Fi/HomePlug[→]の統合環境におけるSEP 2の運用状況とともに、iPad SEP 2カスタマーアプリケーションへのWi-Fi 直接接続も行われた。
WiGig
- [Wireless Gigabit]
- 読み方ワイギグ
- 日本語訳WiGigアライアンスが60GHzを使用して策定した規格
Wireless Gigabit Alliance (WiGigアライアンス。米国オレゴン州)が、60GHzを使用して策定した高速無線LAN 規格のひとつ。最大伝送速度は7Gbps。2012 年1 月現在、WiGig VERSION 1.1 となっており、IEEE 802.11ad[→]と連携した規格となっている。
WiMAX
- [Worldwide Interoperability for Microwave Access]
- 読み方ワイマックス
- 日本語訳WiMAXフォーラムで標準化されたワイヤレスブロードバンド規格
IEEE 802.16 規格(物理層/MAC 層規格)をベースに、WiMAX フォーラムで標準化されたワイヤレスブロードバンド規格。WiMAXフォーラムでは、ネットワーク層以上のプロトコルを開発し相互接続の認証などを行っている。日本では、UQコミュニケーションズから下り40Mbps、上り10MbpsのモバイルWiMAXサービスが提供(2009年7月から)されている。基本的に、IEEE 802.16-2004規格をベースとした固定WiMAX」とそれを拡張したIEEE 802.16e-2005規格の「モバイルWiMAX」があったが、現在、「IEEE 802.16-2004規格とIEEE 802.16e-2005規格は統合」され、「IEEE 802.16-2009規格」となっている。
WiMAX 2
- [WirelessMAN-Advanced](正式名称)
- 読み方ワイマックス2
- 日本語訳IEEE 802.16mをベースにしたWiMAX 2
次世代WiMAX(WiMAX2)を実現する高速規格「IEEE 802.16m」の標準化が2011年3月に完了(IEEE-SA[→])。このIEEE 802.16mをベースにしたWiMAX2(下り300Mbps/上り100Mbps)が、2012年度には商用サービスが予定されている。このWiMAX2は、ITU-Rで、第4世代「IMT-Advanced」の2つの規格の1つである「WirelessMAN-Advanced」と言う名称(他の規格の名称は「LTEAdvanced」)で標準化されている(2012年1月)。
WiMAX Forum
- -
- 読み方ワイマックス・フォーラム
- 日本語訳WiMAXフォーラム
IEEE 802.16 標準に準拠した、相互運用が可能なプロファイル(機能標準)を規定し、そのプロファイルに対応したブロードバンド・ワイヤレス製品(WiMAX製品)の相互運用性を認証し、その利用を推進するために設立された組織。WiMAX は、3GPP 標準の移動通信システム(例:LTE)等とともに、広域的なスマートグリッド用無線通信システムとしても利用可能。
WirelessHD
- -
- 読み方ワイヤレス・エイチ・ディー
- 日本語訳AV機器向けの近距離無線伝送技術
IEEE 802.15.3c(Millimeter Wave Alternative PHY:物理層にミリ波を使用)規格をベースに策定された、AV 機器(テレビやDVD プレーヤー等)向けの近距離無線伝送技術。60GHz 帯を使用して最大伝送速度28Gbps、最大伝送速度10mの 仕様。WirelsssHD コンソーシアム(2006年に設立)によって策定・促進されている。
Wireless USB
- [Wireless Universal Serial Bus]
- 読み方ワイヤレス・ユー・エス・ビー
- 日本語訳有線通信のUSBを拡張した、短い距離を結ぶ近距離無線規格
短い距離を結ぶ有線通信のUSB(Universal Serial Bus)を拡張した近距離無線規格のひとつ。3.1〜10.6GHz(7.5GHz幅)の帯域を使用し、最大伝送速度480Mbps(伝送距離3m)の規格。
WTO/TBT協定
- [World Trade Organization/Technical Barriers to Trade]
- 読み方ダブル・ティー・オー/ティー・ビー・ティーきょうてい
- 日本語訳世界貿易機構/貿易の技術的障害に関する協定
世界貿易機構(1995年設立)/ 貿易の技術的障害に関する協定(1995年1月発行)のこと。貿易障壁としての規格制度や適合性評価手続きに関して、加盟国がそれぞれ強制規格または任意規格を策定する場合は国際規格を基礎とすること、また、適合性評価に関しては国際標準機関の定めるガイドを基礎とすることを義務付けることなどを定めている協定。