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NEDO、タイでサトウキビの搾りかすから有用物質の製造実証に着手

2016/08/01
(月)
SmartGridニューズレター編集部

2016年8月1日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下:NEDO、川崎市幸区、理事長:古川 一夫)は、タイ王国科学技術省国家イノベーション庁(以下:NIA)と共同で、バガスと呼ばれるサトウキビ搾汁後の搾りかすからバイオエタノールや高付加価値品の原材料となる有用物質の製造システム実証事業を開始することに合意し、基本協定書(MOU)を締結したことを発表した。

実証事業は、日本が開発した高分子膜技術を用いることで、従来の蒸発技術から50%以上の省エネルギー化を実現する。日本の高分子膜技術をタイ王国のバイオマス分野に適用するのは初めての試みとなる。
 図 製造システム概要イメージ

具体的には、年間のセルロース糖製造能力1,400トン(バイオエタノール換算700kL)を有するパイロットプラントで有効性を実証する。これにより、エネルギー源の多様化や未利用資源の有効利用、省エネルギー化を目指し、タイ王国全土、さらにはサトウキビの栽培を行っているASEAN諸国への普及を目指す。


※ 従来の糖液の蒸発濃縮法:糖液に含まれる水分を熱により蒸発させ濃縮する方法で、多量のエネルギーを必要とする。実証事業で採用されるシステムでは、熱を用いず、高分子膜技術を用いて濃縮を行うため、エネルギー消費を削減できる。

■リンク
NEDO

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