オンサイトPPAの認知度は4割に留まる、国際航業が調査
導入の壁は電気代削減効果の不透明さ2026年2月12日 (木曜) 13:00
オンサイトPPAの認知度は45.5%
初期費用なしで太陽光発電を導入できる「オンサイトPPA注1」を知っている企業は45.5%に留まる(図1)。こうした調査結果を、国際航業株式会社(以下、国際航業)が2026年2月6日に発表した。一方で、内容を知っている企業の約7割がオンサイトPPAに好印象を持っていた。
図1 オンサイトPPAの理解度
出所 国際航業株式会社 商品・サービスブログ 2026年2月6日、「[独自レポートVol.38]電気代高騰で4割の企業が「利益圧迫」。今注目される「オンサイトPPA」の導入意向調査」
内容理解層は「好印象」、潜在ニーズは約4割
国際航業株式会社の「オンサイトPPA導入意向に関する調査」は、事業用の建物・施設を所有し、まだ太陽光・蓄電池システムおよびオンサイトPPAを導入していない企業を対象に実施した。2026年1月6日〜同年1月9日の期間にインターネット調査を実施し、エネルギー利用や設備投資の検討・意思決定に関わる経営者・役員および担当者である301名から有効回答を得た。
同調査で、オンサイトPPAの理解度を尋ねたところ、「内容まで理解している」は12.3%、「名前だけは知っている」が33.2%だった。一方で「今回初めて知った」との回答が54.5%に上り、浸透状況が限定的であることが示された。
ただし、内容を理解している層に限定すると、67.6%がオンサイトPPAに対して「良い印象」を持っている。さらに、導入意向については、「前向きに検討したい(5.3%)」と「条件次第で検討する(34.2%)」で合計39.5%に達している(図2)。
図2 オンサイトPPAの印象
出所 国際航業株式会社 商品・サービスブログ 2026年2月6日、「[独自レポートVol.38]電気代高騰で4割の企業が「利益圧迫」。今注目される「オンサイトPPA」の導入意向調査」
導入を検討する際の条件では、「電気代が一定割合以上削減できる試算が示されること」が66.4%で最多となった。次いで「初期費用がゼロであること(56.3%)」、「故障時の保証・メンテナンスが十分であること(53.8%)」の順だった(図3)。需要家側は、初期負担の有無に加え、導入後の具体的な経済メリットを重視している実態がうかがえる。
図3 オンサイトPPAの検討条件
出所 国際航業株式会社 商品・サービスブログ 2026年2月6日、「[独自レポートVol.38]電気代高騰で4割の企業が「利益圧迫」。今注目される「オンサイトPPA」の導入意向調査」
一方、検討しない理由としては、「費用対効果が分からない(35.0%)」が最も多く、次いで「情報が少なく判断できない(29.3%)」、「仕組みやメリットをよく理解していない(22.8%)」となった(図4)。
図4 オンサイトPPAを検討しない理由
出所 国際航業株式会社 商品・サービスブログ 2026年2月6日、「[独自レポートVol.38]電気代高騰で4割の企業が「利益圧迫」。今注目される「オンサイトPPA」の導入意向調査」
検討層が抱く不安(複数回答)は、「発電量の不確実性(51.3%)」や「途中解約の制限(50.4%)」、「故障・災害時の対応(49.6%)」が上位を占めた(図5)。
図5 オンサイトPPA導入における不安要素(複数回答)
出所 国際航業株式会社 商品・サービスブログ 2026年2月6日、「[独自レポートVol.38]電気代高騰で4割の企業が「利益圧迫」。今注目される「オンサイトPPA」の導入意向調査」
国際航業は、電気代削減という明確なニーズが存在するなかで、具体的な試算やメリットを分かりやすく伝える情報発信が、オンサイトPPAの導入を後押しするとみる。
注1:オンサイトPPA(電力販売契約):発電事業者が需要家の敷地や屋根に太陽光発電設備を設置し、発電した電気を供給する契約。設備の所有・維持管理は発電事業者が行うため、需要家は初期費用ゼロで設備を導入できる。
参考サイト
国際航業株式会社 商品・サービスブログ 2026年2月6日、「[独自レポートVol.38]電気代高騰で4割の企業が「利益圧迫」。今注目される「オンサイトPPA」の導入意向調査」



