Siemens Gamesa Renewable Energyは2019年1月16日(西ヨーロッパ時間)、洋上風力発電設備の新製品「SG 10.0-193 DD」を発表した。最大発電出力は10MW(1万kW)。出力10MWの製品は、これが同社として初めてとなる。MHI Vestas Offshore Windが2018年9月に、世界で初めて最大発電出力が10MWに到達した新製品「V164-10.0 MW」を発表しており、2021年から商用運転開始を予定している。Siemens Gamesa Renewable Energyは2019年中に「SG 10.0-193 DD」の試作機の運用を開始し、2022年から顧客が運用を開始できるようにするとしている。
図 Siemens Gamesa Renewable Energyの新製品「SG 10.0-193 DD」のイメージ
出所 Siemens Gamesa Renewable Energy
新製品の最大発電出力は10MW(1万kW)。同社が現在販売している最大の製品「SG 8.0-167 DD(最大発電出力は8MW:8000kW)」の基本構造を流用しながら改良し、風車の直径を167mから193mに伸ばして発電出力を引き上げた。新製品は、既存製品に比べて年間発電量が30%ほど増加するという。
Siemens Gamesa Renewable Energyは、SG 10.0-193 DDの発電機などを収めたナセルを、発売当初はドイツ・ニーダーザクセン州クックスハーフェン市の工場で製造する。この工場は、洋上風力発電設備のナセルを生産する工場としては、世界最大の規模を誇る。