WoTの標準化の動向
WoTの標準化の動向
WoTの検討は、2014年6月にベルリンで開催されたW3CのWoTワークショップで始まった。同年7月にWoT Community Group注7が設立され、2015年2月には昇格する形でInterest Group(検討グループ)が設立されて今に至っている。現在は、WoTの仕様を検討しているのではなく、その前段階である。すなわち、利用事例や技術に対する要求、技術の方向性などを議論し、仕様を策定するための組織体であるワーキンググループ(Working Group)の設立に向けた準備を行っている段階である。
2016年には、Working Groupが設立され、いよいよ本格的なWoT仕様の策定が開始される予定である。
Profile
大津谷 亮祐(おおつや りょうすけ)
NTTコミュニケーションズ株式会社 技術開発部 Webコアテクニカルユニットリーダ/担当課長。
ITベンチャーを経て、2001年にNTTコミュニケーションズに入社。2012年から、研究開発部門でWeb技術チームのリーダーを務め、映像・音声・データコミュニケーションの新しいオープン標準「WebRTC」を使いやすくする開発者向けフレームワーク「SkyWay」を提供している。
▼ 注7
Web of Things Community Group:Web of Thingsについて議論を行う部会。Community Groupは、Interest Groupよりも設立の要件がさらに緩く、憲章の作成は不要で、簡単な文書を作成し、5人のメンバーがいれば設立できる。
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