[特集]

横浜スマートビジネス協議会(YSBA)の新しい展開

実証から実装へ!エネルギー循環都市を目指す
2017/11/09
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

今後の展開:初の試みとなる蓄熱槽のデマンドレスポンスへの利用

 横浜市の総合エネルギー戦略に基づく、熱供給センターの先進的な設備と効率的な「熱」利用の概要を見てきたが、この中で、蓄熱槽をデマンドレスポンス(電力の需給調整)に利用するという横浜市への提案は、実証事業として取り組んだ前例はあるものの、実際に導入・実施にあたっては初の試みであり、その実現が大いに注目されている。

 さらに、熱を供給する側のシステム(パソコンなどのIT機器)は、外部と分離しているため、外部からのサイバー攻撃を受けない仕組みとなっており、過去にも実害を受けた例はない。

 横浜市の先進的な総合エネルギー戦略の展開が、全国の自治体の1つのモデルとなり、地球温暖化による日本のCO2の削減に大きく貢献していくことに期待したい。

◎取材協力

  • 横浜市 温暖化対策統括本部 プロジェクト推進課長 岡崎 修司 氏
  • 東京都市サービス株式会社 トータルエネルギーサービス事業部 ソリューション部 ソリューション営業グループリーダー 石澤 正太 氏
  • 東京電力エナジーパートナー株式会社 E&G事業本部 南関東本部 ソリューショングループ 課長 高橋 和也 氏
  • 東京電力エナジーパートナー株式会社 E&G事業本部 ソリューション技術企画グループ マネージャー 勝部 安彦 氏
  • 東京電力エナジーパートナー株式会社 E&G事業本部 ソリューション技術企画グループ 里中 健司 氏

ページ

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...