プラ年間2万トンを油化ケミカルリサイクル、出光興産が設備完工

2026年4月に商業運転を開始

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年1月19日 (月曜) 17:24

油化ケミカルリサイクル設備を備えた市原事業所完工

 出光興産株式会社(以下、出光興産)の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパン株式会社(以下、CRJ)は、使用済みプラスチックを再資源化する油化ケミカルリサイクル注1設備や、その前処理施設を備えた市原事業所を千葉県市原市に完工した(写真1)。同事業所は使用済みプラスチックの処理能力が年間2万トンで、2026年4月に商業運転を開始する予定。出光興産が2026年1月19日に発表した。

写真1 千葉県市原市に完工したCRJの市原事業所

年間2万トンの処理能力を備えた「市原事業所」が完工

 出光興産は、家庭や企業などから排出される使用済みの廃プラスチックの再資源化を目指してきた。

 今回、同社千葉事業所の隣接地に建設された市原事業所では、触媒を用いてプラスチックを分解する独自の油化技術を活用し、使用済みプラスチックから軽質原油に相当するケミカルリサイクル油注2を生産する(図1)。

図1 市原事業所でのケミカルリサイクル油事業の全体概要

 生産した油は、同社グループの製油所・事業所内にある石油精製装置や石油化学装置で原料として使用し、マスバランス方式注3を適用したケミカルリサイクル化学品などに再資源化する。

 今後は、設備の試運転を実施し、商業運転開始に向けた準備を進める。


注1:油化ケミカルリサイクル:使用済みプラスチックを熱分解などの化学的処理によって油化し、生産されたケミカルリサイクル油を原料として化学品などを製造する再資源化の手法。 
注2:ケミカルリサイクル油:使用済みプラスチックを油化技術によって液体化させた、軽質原油に相当する再生油。
注3:マスバランス方式:原料から製品への加工・流通工程において、再生原料(使用済みプラスチック由来など)と非再生原料(石油由来など)が混合される場合に、投入量に応じて製品の一部を「再生原料由来」と割り当てる管理手法。

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る
インプレスSmartGridニューズレター

定期購読は終了いたしました