半導体物流のScope3削減を可視化、ラピダス
集約輸送とモーダルシフトの効果をダッシュボードで把握可能に2026年1月20日 (火曜) 9:54
CO2e削減効果をダッシュボードで可視化
Rapidus株式会社(以下、ラピダス)は、北海道千歳市の半導体製造拠点で、物流におけるScope3注1の二酸化炭素換算量(CO2e)注2排出量削減効果を可視化するためのダッシュボードを2025年11月から活用している(図1)。同社が進める集約輸送やモーダルシフト注3の実施時と非実施時を比較し、削減効果を定量的に把握できるようにしたという。ダッシュボードを開発した郵船ロジスティクス株式会社 が、2026年1月13日に発表した。
実際の輸送と仮説輸送を比較
ラピダスは、「真のグリーン化に向けて、イノベーションを推進する」という理念を掲げており、北海道千歳市におけるロジック半導体の開発・製造で環境負荷低減に取り組んでいる(写真1)。物流面では、集約輸送とモーダルシフトを実施してきたが、そのCO2e排出量削減効果を正確に把握することが課題となっていた。
ラピダスが活用するダッシュボードは、まず実際の輸送におけるCO2e排出量を算出し、次に各サプライヤーから個別輸送した場合の仮説輸送ルートを算出する。その差分を比較することで、削減量を明確化するという。郵船ロジスティクスが開発した。
仮説輸送ルートは、膨大な輸送データの事前検証に基づき、実際に輸送が可能なルートを厳密に設定しているとする。また、算出には、国際的なガイドラインである「GLEC(Global Logistics Emissions Council)フレームワーク注4」や、温室効果ガス算出の国際規格である「ISO 14083」に準拠した計算ツールを採用している。
注1:Scope3:事業者自らの排出(Scope1、Scope2)以外の、原材料の調達から販売、廃棄に至るまでのサプライチェーン全体で発生する温室効果ガスの排出量。
注2:CO2e(二酸化炭素換算量):Carbon Dioxide Equivalentの略称。さまざまな温室効果ガスの排出量を、地球温暖化への影響度合いに基づき二酸化炭素の量に換算した数値。
注3:モーダルシフト:トラックによる貨物輸送を、環境負荷の小さい鉄道や船舶による輸送へ転換すること。
注4:GLEC(Global Logistics Emissions Council)フレームワーク:物流セクターにおける温室効果ガス排出量を算出・報告するための世界的に認められた標準的な手法。
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